ネガティブな思考は必ず捨てなくてはならない3つの理由
たまたま何か良くないことが起きたとき「俺はいつもロクなことがない」といって肩を落とす人。今回たまたま失敗しただけで「私はいつも失敗してばかりだ」と落ち込む人。こういった人は僕の周りにもいますが、彼らの言うことは本当に正しいのでしょうか?
ほとんどの人が拡大解釈してるだけ
結論からいうと、彼らは一つのことを“拡大解釈”しているだけです。10の事柄のうち、失敗した2を取り上げてそう思い込んでいるだけなのです。残りの8は成功しているのだから、全体としては本来は成功と言えるのに。
しかし成功体験よりも失敗した体験の方が、強烈に記憶に残るものです。彼らがそう思い込んでしまうのも仕方のないことかもしれません。
「自分には良いことなんてない」と信じ込んでいる人はたまたま良くないことが続いて、そう思い込んでしまっているだけです。あるいは、良かった時のことを忘れているだけです。これは“思い込み”と“忘却”が引き起こす思考・発言だといえます。
ネガティブな思い込みを捨てるべき3つの理由
気をつけなければいけないのは、たとえ無意識でも“思い込む”という行為を繰り返すうちにその思い込みはより強固なものになっていくということです。ちょうど雪の玉を転がし続けるうちに固く、固く、大きくなっていくのに似ています。
1.思い込みが現実を引き寄せる
なりたくない姿を常にイメージしていると潜在意識がその姿を脳に刷り込みます。その結果、その「なりたくない現実」を引き寄せてしまいます。
スポーツの世界でもビジネスの世界でも「なりたい姿」をイメージすることでセルフイメージ(自分の思う自分像)を高めるということがなされますが、ネガティブな思い込みによって、逆のイメージトレーニングをしてしまっているのです。
「行ってもどうせ契約なんてとれないし…」と思っていると実際に契約はとれないでしょう。「ああ、今回もまた失敗してしまいそうだ」と思っていると実際にまた失敗してしまったりします。こういうことはあなたにも経験があるのではないでしょうか。
要は、はじめから「うまくいかない絵」を描いていることが問題なのです。それぐらいなら、頭の中を真っ白にして無心で物事に向かった方が良いのです。
2.ネガティブなものに引き寄せられる
あなたがネガティブな思い込みを持つと、意識のアンテナにネガティブな要素がたくさん引っかかるようになります。これを「カラーバス効果」といいます。
カラーバス効果とは
たとえば朝、家を出るときに今日のテーマは「赤」だと決めて家を出ると予想以上に街中が赤いものであふれていることに気がつきます。まるで、一晩で一気に赤いものが増えたんじゃないかと思うほどです。ポスト・自動販売機・店の看板・クルマの色・信号・OLさんのバッグやクツ・電車のシート・家の屋根・服・花・CDのジャケット・ペン・スマホケースなど。
または自分がBMWに乗り始めたら、急に周りにもBMWが増えたような気がするというのもその一例ですね。
もしも、この勢いでネガティブな要素を見つけまくったら不安材料はますます膨らみ、自信はますますなくなります。
ネガティブは伝染する
また、ネガティブは伝染します。そしてタチの悪いことに、ネガティブ同士は群れたがります。周りが同じようにネガティブだと安心できるからでしょうか。しかし、ネガティブの群れからポジティブが生まれることはありません。
3.モチベーションが下がる
「やっても失敗する」と思い込んでいるので、やる気が無くなるのは当然のことです。そのうち、他のことをするのも億劫になるかもしれません。
自己憐憫が続くと動けない
「どうせダメだ」という人は、そう言うだけです。うまくいく方法を探しているわけではありません。
たまたま失敗が続いて嫌気がさしているだけ。あるいは、たった一度の失敗を拡大解釈して腐っているだけです。そして多くの場合が、思考停止している状態です。
思考停止は致命的
思考停止すると人間は操られやすくなります。今の世の中、あなたを操ろうとする情報はネットをはじめ至る所に溢れています。自分の頭で考えられない状況で与えられる情報は危険です。これはもう、どしゃ降りの夜の運転と同じくらい気をつけないといけません。
悪しき習慣を断つ
これら3つの理由からネガティブな思い込みをしているなら、捨てる決断をしてください。
はじめに、今の自分の「思い込み」は何なのか探してください。そして今後も何か上手くいかない時は、変な思い込みがないか確認するようにしてください。
これを読んだらすぐ、悪習慣という名の雪の玉を転がす手を止めてください。そうすれば少なくとも、それ以上大きい玉にはなりませんから。止めてしまえば、そのうち雪玉は溶けていきます。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。