飲む日焼け止めの成分。結果が期待できるのはこの3つだけ。
ここ2〜3年で飲む日焼け止めが次々に発売されていて、「一体どれを選べばいいの?」と迷う人も増えているようです。
日焼け止め成分に関しても、シダ植物やシトラス&ローズマリー、パイナップルフィトールはたまたメロングリソディン…
大丈夫です。
この記事で紹介する3つの成分だけおぼえておけば、飲む日焼け止め選びに迷うことはもうありません。
飲む日焼け止めの主成分は3種類だけおぼえてください
先にお伝えしておくと、市販の日焼け止めサプリの中には配合日焼け止め成分が、この記事で紹介する3種類以外の製品もあります。
ですが、飲む日焼け止めの成分として科学的に効果が認められているものとして、この記事で紹介する3種類だけおぼえておいてください。
実際に飲む日焼け止めを選ぶ際は、主成分がこの3つのうちいずれかであることを確認してくださいね。
1.ファーンブロック(Fernblock)
ファーンブロックの原料・由来
ファーンブロックは中央アメリカに自生するシダ植物から抽出されたポリポディウム・ロイコトモス(PLエキス)を原料とする特許成分です。
スペイン・カンタブリアラボ(CantabriaLabs)社とハーバード大学医学部が共同開発した成分。
近年は「ファーンブロック」の代わりに「PLエキス」や「シェードファクター」と呼ばれることも増えてきましたが、これらはすべて同じものです。
ファーンブロックの特徴
- 紫外線を浴びることで発生する活性酸素を取り除きシミやしわを予防(抗酸化作用)
- 肌の免疫細胞(ランゲルハンス細胞)の働きを正常に保ち、日焼けや炎症による赤みを防ぐ
- 肌細胞のDNAを保護して皮膚がんを防ぐとともに、皮膚が赤くなる紅斑を予防する
- 肌のコラーゲンを守って紫外線によるシワやたるみなど光老化を防ぐ
参考:ファーンブロック公式サイト
ファーンブロック(Fernblock)は、可視および赤外線によって引き起こされる皮膚細胞損傷を防止する。
Polypodium leucotomos(Fernblock®、FB)の天然抽出物は、抗酸化および光防御特性を有し、強力な抗老化効果を示す。
この研究では、ヒト皮膚線維芽細胞における赤外線A(IRA)およびVIS放射線の有害な影響に対するFBの保護能力を評価した。
出典:https://europepmc.org/
ほかの原料に比べるとシダ植物はアレルギー性が高いため、花粉症や鼻炎などアレルギー体質の場合は注意が必要です。事前に医師にご相談ください。
ファーンブロック配合の飲む日焼け止め
ファーンブロック配合の日焼け止めには、元祖飲む日焼け止め・スペイン製の「ヘリオケア」や国産ではロート製薬の「ヘリオホワイト」などがあります。
2.ニュートロックスサン(NutroxSun)
ニュートロックスサンの原料・由来
ニュートロックスサンは地中海スペイン生まれのシトラス果実とローズマリー葉から抽出された天然ポリフェノールです。
スペイン・モンテローザ(Monteloeder)社とミギュエル大学が共同開発した成分であり、ファーンブロックと比べて2倍以上細胞を守る力が強いということが立証されています。
ニュートロックスサンの特徴
- 紫外線を浴びて発生した活性酸素を除去する抗酸化効果で肌ダメージを軽減する
- 日焼けした後に摂取しても紫外線によるダメージを最大50%以下にできる
- 肌の光老化だけでなく、活性酸素を原因とする体内のサビつき全般のエイジングケアにも有効!
- ニュートロックスサンは継続摂取するほど紫外線防御効果が高まる
ニュートロックスサン配合の飲む日焼け止め
日本製の飲む日焼け止めはニュートロックサン配合のものが多い傾向です。
ファーンブロックに比べ抗酸化作用が高いこと、持続時間が長いことが人気の理由で、代表的な日焼け止めサプリには「ホワイトヴェール」「インナーパラソル16200」「サンタンブロック」「P.O.L.C」などがあります。
なかでも一番人気が高いのがホワイトヴェールです。
3.フラバンジェノール(FLAVANGENOL)
フラバンジェノールの原料・由来
フラバンジェノール®は、フランス南西部ランド地方に広がる海岸松の樹皮から抽出された天然由来のポリフェノールです。
化粧品やサプリメントなどのエイジングケア成分として非常に注目度の高い成分で、日本国内の株式会社 東洋新薬が研究開発した成分です。
フラバンジェノールの特徴
- ビタミンCの約600倍、コエンザイムQ10の約250倍という類まれな極めて高い抗酸化力を有する
- メラニン生成に関係する酵素「チロシナーゼ」阻害作用によりシミ・くすみの改善を実現
- コラーゲン合成促進作用+コラーゲン分解酵素「コラゲナーゼ」阻害作用によりシワの改善を実現
- ヒアルロン酸を組み合わせることで、コラーゲンの約5倍、セラミドの約15倍ものうるおいパワーを発揮!
参考:フラバンジェノール公式サイト
画像出典:フラバンジェノール | 株式会社 東洋新薬
フラバンジェノールは極めて高い抗酸化作用がウリで、美白化粧品にもよく使われている成分です。
フラバンジェノール配合の飲む日焼け止め
フラバンジェノール配合の飲む日焼け止めは、まだ種類は多くありませんが、日本製の飲む日焼け止め「リブランコート」が代表的です。
ちなみにこのリブランコート、医療関係者が推奨するシミ対策ケアサプリとして楽天リサーチ1位にもなった飲む日焼け止めサプリです。
販売元が製薬会社(ミスミ製薬)というのも大きな安心材料といえるでしょう。
さいごに
肌表面でブロックする日焼け止めクリームと違い、飲む日焼け止めは肌に受けた紫外線ダメージを抗酸化作用によって軽減するものです。
したがって、記事冒頭にも書いたとおり、ファーンブロック、ニュートロックスサン、フラバンジェノールの3種類のうちいずれかが配合されていなければ、飲む日焼け止めとして十分な効果が期待できない可能性があります。
飲む日焼け止めを選ぶ際にはこの点に注意してくださいね。
以下の記事では、この記事で紹介した3つの成分のいずれかを配合したサプリを紹介しています。参考にしてみてくださいね。