貴女の時間は貴女のもの。他人の悩みは他人のものです
ある日のランチ、隣のテーブルから聞こえてきた会話
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と、しばらく後輩と思われる女性の友人C子さんとAさんの話が続きました。
そして一通り話を聞いた先輩が後輩の女性に聞きました。
驚くかもしれませんが、最近このような女性に良く会います。
友人から相談を受け、話を聞いてあげているうちにいつの間にか友人の問題がすりかわり自分の問題のように悩んでしまうパターンです。
「友人が可愛そうで、考えていたら夜眠れなくなってしまった」という人の話も聞いたことがあります。
他人の問題は貴女には解決できません
後輩の女性(以下、M子ちゃんとします)はとても優しいのだと思います。
しかし、M子ちゃんがいくら悩んでも友人の問題は解決できません。
骨折したのはC子さんであり、生活が不自由になってしまったのもC子さんです。彼氏にフラれて辛いのはM子ちゃんではなくAさんです。
彼女達の大変な出来事はM子ちゃんとは全く別のところで起きています。
困っている友人をサポートすることは大切ですが、一緒に悩み自分の問題ではないことに心を痛め、時間を無駄にしてしまうことは避けなければなりません。
優しさに潜む危険な可能性
他人の問題を自分の事のように考えてくれる人はとても優しい人だと思います。
しかし、その優しさに危険が潜んでいる可能性があります。
それは、“依存”です。
依存は、自分が心許す人と一緒に居たい。同じ気持ちを共有したいと願う傾向があり、自分に対しても心を向けていて欲しいと思っています。
常に誰かと繋がっていたい気持ちが、他人の問題を共有することで満たされ、そして自分の悩みも共有して欲しいと思っている可能性があります。
誰しも自分の事で忙しい毎日を過ごしているはずなのに、他人の事で心を痛め、自分の事のように悩んでくれるその心の奥には“依存”が潜んでいるかもしれません。
誰の問題であるかを明確にし、距離感を大切にする
今回の場合、M子ちゃんが“依存体質”と決めつけている訳ではありません。
優しい人全員が“依存体質”と言っている訳でもありません。
支え合う事はとても大切です。
誰かに甘え、一人で頑張り過ぎない事も大切です。
しかし、問題を抱え悩んでいる事柄は、その本人にしか解決出来ません。
どんなに素晴らしいアドバイスをしても、最終的に決断するのは悩んでいる本人です。
悩むべき人は当事者であり、相談を受けた人ではありません。
誰の問題であるかを明確にし、引き込まれないように距離感を保つ事が大切です。
相談する側も、される側も、互いの限られた時間を奪う事なく絆を育んでいくことが理想ではないでしょうか。
眠れなくなってしまうほど、他人の問題に心を痛める事のないよう気を付けて下さいね。
貴女の貴重な時間は貴女のものです。どうか大切にして下さい。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。