看護師を辞めたい人が退職前に考えたい5つの重要なこと

辞めたいと悩む看護師

職場に居ても、家に帰っても頭のなかにこびりついて離れない「看護師の仕事…もう辞めたい…」という言葉。

あなたは1日のうちで、どのくらいその言葉を自分に言い続けていますか?

今回は、看護師を辞めたいと思いつつも、「このまま、転職をしてもいいのだろうか…?」と悩み続け、なかなか決断ができないでいるあなたが、「仕事を辞める前にやっておきたい5つの重要なこと」についてお話しします。

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今の職場を辞めたい?それとも「看護師」の資格を捨てたい?

優しく笑う女医

事あるごとに「仕事を辞めたい」と思いつつも、なかなか師長や主任には言い出しにくい現状。

「イヤだ…ほんとにイヤだ…看護師の仕事…辞めたい」と思い続けてずるずると働き続け、気がつけば半年、1年…が過ぎていたという方もなかにはいらっしゃるかもしれませんね。

「看護師を辞めたい」という言葉は大別すると「今の職場の看護師を辞めて、別のところで看護師として働きたい場合」と「看護師の職業そのものを辞めたい場合」があります。

しかし、いずれにしても、「辞めたい」という気持ちでつらくなっている方は、『自分で自分を苦しめること』から解放してあげるだけで、苦しみから楽になる場合があります。

いまの職場を辞めて、別の職場を探したり、あるいは看護師という職業を捨てて、別の職業に就きたいと考えているのに、いまいち、覚悟が決まらない…。

そのような場合は、あなたが持っている「思いぐせ」を改善することで

「これまで、あんなにイヤでたまらなかった職場が、別に何とも感じなくなってきた」
「辞めるとか辞めないとかでずーっと悩み続けてきたけれど、悩み自体がどうでもよくなった」
などの効果が現れる確率が非常に高くなります。

あなたがいまの職場を、あるいは看護師という職業を辞めることが、自分が手にしたい未来につながる「発展的な選択」であれば問題はありません。

しかし、「発展的な選択」のつもりが、実は「自分の問題から一時的に目を逸らしていただけかもしれない」ということも往々にしてありえます。

ですから、あなた自身が「辞める」「辞めない」のどちらを選んでも、幸せに生きたいのであれば、これから私がお話することを1つでもいいから実践していくことで、「看護師を辞める、辞めない」という問題を深刻化させず、今よりもずっと「生きやすい」人生を送ることが可能となることでしょう。

看護師辞めたい…の前にあなたが辞めるとよいこと

1.「看護師辞めたい」の前に「完璧主義をやめる」

完璧主義の看護師

完璧主義の人は基本的に、自分が手掛けるありとあらゆる作業や業務に対して完璧さを求めます。

確かに、物事を完璧にやるということは非常に大切なことですし、物事をやり遂げることで達成感も得られますよね。

しかし、いまのあなたが

(A)完璧にやっているはずなのに、達成感がない。

例:自分が業務中に使用した物品をきれいに片づけたのに、「こんなの当たり前」と思い、わずかでも「スッキリ」を感じることができない。

(B)完璧にやりきり、達成感があるにはあるが、ほかの達成できない事項が気になって、達成感どころの話ではない。

例:自分が担当する看護添書を早めに仕上げることができ、ほんのりと達成感はあるものの、それどころで満足している場合じゃないし、ほかの患者さんのプラン立案もあるし、疾患の勉強もしなければならないし…など、「完璧にやり遂げたい」と感じる課題が次から次へと出てくる。

(C)口には出さないものの、ほかのスタッフに対し、「やるべきことは責任をもってやってよ…」と、心の中でイライラする。

などといった状態に当てはまる場合は要注意。心の中の欠乏感が災いして、逆に余計なストレスを自分で創り出してしまう可能性があります。

2.「看護師やめたい」の前に「自分を責めるのをやめる」

患者の手を握る看護師の手元

やはり、看護師という職業は人の生命の危険といつも隣り合わせにある仕事でもありますから、
「あのとき、私が○○さえしていれば…患者さんはあんなことにならなかったかも…」
「あのとき、もっと私に知識や技術がきちんとあったなら、患者さんに迷惑をかけずに済んだんじゃないだろうか…」
「もう、私には看護師としてやっていける自信がない…辞めたい…」
などと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、なんとも言えない感情に苦しんだり、悩んだりしたことも、これまで1度や2度ではなかったはずです。

そして、いま、あなたは、そんな自分の無力さとともに、「罪悪感」を心のどこかで引きずったままの状態になっていませんか?

「やっぱり、私は看護師に向いていないんだ…」
「私なんか辞めた方が、病棟は回るんだ…」などのように。

しかし、仕事をしていくうえで人間が起こす失敗は「ヒューマンエラー」といい、決してエラーは0になることはありません。

もちろん、仕事をしていく上では、失敗や事故を未然に防ぐための対策を立てつづけていくことは、言うまでもなく大切なことです。

ですが、実際の現場では「何かが起こって初めて今後の対策へと生かしていけるケース」が非常に多いのも事実です。

人は何かと「起こってしまった出来事」に対し、過去へと記憶をさかのぼり「あのとき、こうしていたら…」と振り返りがちですが、大切なのは「過去に適切な行動がとれなかった自分」を責めるのではなく、「事例を次に、どのように生かしていこう」。この一点しかありません。

なかには、迷惑をかけてしまった人たちのことを忘れないようにするための「償い」として、無意識に罪悪感や自責の念を持ち続ける方もいますが、あなたが行う必要があるのは「罪悪感や自責の念」と「償い」は切り離して考えることが大切です。

迷惑をかけてしまったと感じる相手に対してできる償いは「自分に罰を与えることではなく、同じ間違いをしないために、どのように前に進んでいくことなのか」ということなのです。


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3.「看護師辞めたい」の前に「他人や環境のせいにするのをやめる」

ナースステーションの看護師たち

「師長や主任がちゃんとしないから…」
「先輩が、指導をきちんとしてくれないから…」
「この病棟のスタッフは性格が悪い人たちばかりだし、体制も整っていないから…」
などのように、他人や環境のせいにしたくなる場面は往々にしてあるかと思います。

それでなくても、多忙で殺伐とした環境のなかで働いている状況を考えると、そのように思うのはごもっともな話です。

ですから、「一切、他人や環境のせいにしてはならない」という極論をいうつもりは毛頭ありません。

「他人や環境のせいにしなければ、やってられない!!」と思う時期だってあって当然のことですし、ある意味、ストレス発散やメンタルヘルスケアの視点から考えれば「誰かや何かのせい」にすることもときには必要なことです。

しかし、その時期があまりにも長く続くとガス抜きどころか、あなたにとって逆に「毒」となる場合があります。

なぜなら、あなたも薄々お気づきのとおりかと思いますが、他人や環境のせいにして状況が変わることは、ほとんどないからです。

それどころか、いつまで経っても変わることのない他人や環境に対しての不満を持ち続けている限り、ストレスはますます蓄積していきます。看護師としてのあなたにとって、本当の人生は、「誰かや何かのせいにすることをやめる」ことから始まります。

たとえ、一時的に他人や環境のせいにすることがあったとしても、常に「自分がどうするのか」の位置に還ってくることが非常に重要です。

4.「看護師辞めたい」の前に「頑張り過ぎるのをやめる」

一人で頑張る看護師

看護師さんに多い傾向のひとつに「何でもかんでも頑張り過ぎる」ことが挙げられます。そして、頑張り過ぎている人のほとんどが、自分が「頑張っている」ということに気づいていません。

なかでも、「もっともっと頑張らなければならない」と普段から思いがちな方や、「頑張ることをやめることができない」というジレンマを抱えている方は要注意です。

なぜなら、「頑張らなければならない」「頑張ることを辞められない」の裏には「それでなくても自分には才能も取柄もないのに、頑張ることさえしなくなれば、存在している価値がない」という無価値感からくる場合があるからです。

自分に対する無価値感が強い人は、どんな環境においても、「どうせ無理」「できない」「ダメ」などの自己否定がありながらも頑張ろうとしてしまうため、「できない」→「だから頑張る」→「でも、できない」といったように、さらなるストレスのスパイラルへとはまり出します。

頑張ることと、あなたの価値は、関係がないのだということを覚えておくとよいでしょう。

さらに、「頑張らない」という感覚がどんな感覚なのかがわからない場合、「頑張らない」=「いい加減」という意味合いに捉え、嫌悪してしまいがちですが、何ごとも「いい加減」=「良い加減」であることで、心にも余裕ができ、物事がスムーズに運びやすくなります。

「看護師を辞めたい…でも、辞められない…」と悩んでいる方は、ここで視点を変え、「どうやったら、自分が納得できる形で頑張らずに仕事ができるのか」を自分と相談することをおススメします。

5.「看護師辞めたい」の前に「一人で抱え込むのをやめる」

2人の看護師

あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。「愚痴や弱音を吐くと、マイナスなことを引き寄せる」「愚痴を言ったところで何も解決しないのだから、自分で乗り越えていくしかない」などの言葉。

でも、それって、どのくらい本当のことなのでしょうか?私の経験上、「必ずしも、そうであるとはかぎらない」と感じています。

むしろ、多くの看護師さんの傾向を見ていて思うのは、「辞めたいことを誰にも相談せずに、一人で悩みを抱えて事態を悪化させている人」が非常に多いということ。

職業人として働くためには「自立」することが大切ですから、「自分のことは、自分で解決しなければならない」と思ったり、「みんなだって、我慢して乗り越えてるんだから、私もこれくらいのこと、我慢しないと…」と思うのももっともなことです。

しかし、その一方で、自分の悩みを一人で抱え続けていくことで、身体的にも精神的にも状態が悪化している方が数多くいるのも事実ですし、誰かに自分の思いを打ち明け、共感してくれる存在がいるだけで、悩みが楽になったり、解決に向かい出すというケースもたくさん存在しています。

真の自立とは、誰の力も借りずに生きることではありません。自分の足でしっかりと立つために、協力者を得ること。

そして、その過程のなかで、自分に起こることの全てをありのまま受け入れる準備をしていくというステップを踏むことが大切なのです。

ただし、注意しておくと良いポイントがあります。それは、自分の悩みを打ち明ける相手の選択を誤らないということ。

あなたの周りにいる「信頼できる人」に話を聴いてもらうのが一番の理想ですが、幾度となくつらさを吐き出していると、信頼している相手との人間関係にヒビが入る場合があります。

また、信頼していたのに、自分の悩みをバラされ、さらに傷つくということもありますので、話す相手は慎重に選ぶようにしましょう。

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まとめ

先輩看護師

いかがでしたか? これらすべてを実践しなければ、悩みが解決しないというわけでは決してありませんが、私がご提案した5つの「辞める」のうち、1つでも減らしていこうとすること。

それは、現状に対し、あなたがたくさんたくさん抱えてきた「不満」や「ストレス」という荷物を少しでも軽くしてあげるということへとつながります。

ストレスがいっぱいで「看護師の仕事を辞めたい」しか頭にない場合は、どうしても物の見方が狭くなりがちです。

意図的に自分のストレス要因になっているものを少しずつ、やわらげていくことで、気持ちに余裕を取り戻し、広い視点で状況を見ることができるようになります。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

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