女性ホルモンを増やす7つの対策!抜け毛の5つの原因を解消せよ
いつのまにか増えている抜け毛。広くなった分け目や薄くなったつむじに気づいてからでは遅いこともあるのです。
女性の抜け毛や薄毛は、女性ホルモンと密接なかかわりがあります。
妊娠・出産などのライフサイクルや、加齢・老化という避けられない現実。
枯れてから慌てるのではなくて、早い段階で積極的に女性ホルモンの分泌を増やす習慣作りをしていきましょう。
女性ホルモンを増やすことが最大の抜け毛対策!
抜け毛には年齢や性別に関係なく共通の原因がたくさんあります。
間違ったヘアケアやパーマなどによる頭皮のトラブル、紫外線による頭皮のダメージ、ストレス、生活習慣の乱れ、などがそれです。
しかし、女性の抜け毛・薄毛の場合には、「ホルモンバランスの乱れ」や「女性ホルモンの減少」が最大の原因といわれています。
出産後の抜け毛の増加は、分娩にともなうホルモンバランスの乱れによるもので一時的な変化です。
産後2ヵ月くらいから抜け毛が目立ち始め、だいたい産後半年くらいで自然におさまってくることが多いようです。
男性の薄毛の場合は額の生え際や頭頂部が薄くなりやすいのに対し、女性の抜け毛は「びまん性脱毛症」というタイプが多く、髪全体に影響が及びます。
このように、男性と女性とでは薄毛の「症状」も「原因」も違うのです。
びまん性脱毛症では、
「髪のボリュームが減った」
「ハリやコシがなくなった」
「ツヤがなくなった」
「分け目が広がってきた」
「地肌が透けるようになった」
こうした変化を感じることが多いでしょう。
これは、女性ホルモンがコントロールしていた毛周期と呼ばれるヘアサイクルに、狂いが生じてくるために起こる変化です。
びまん性脱毛症とヘアサイクルの深い関係
ヘアサイクルは、
- 毛髪が生まれて成長する「成長期」
- 成長が止まって脱毛準備に入る「退行期」
- 毛髪が抜けて毛根がお休みする「休止期」
を繰り返しています。
女性ホルモンが減少すると、普通は4~6年ある髪の「成長期」が、数ヵ月から1年に減ってしまいます。
そのため、毛髪は十分に育つことができず、やせ細った状態でどんどん抜けていくのです。
あなたが髪のボリュームが減ったと感じた時は、すでに女性ホルモンの影響で「成長期」が短縮されており、細くてコシのない髪になっている可能性が高いのです。
このような抜け毛で悩んでいる女性は、推定で1000万人ともいわれており、女性の10人に1人は悩んでいることになります。
20代以上の女性の、およそ40%が、生涯に一度はびまん性脱毛症を発症するともいわれています。
いくら正しいケアで頭皮環境を整え栄養を与えても、「成長期」が1/4以下に短縮されていたなら、毛髪は十分に育つことができません。
生えるスピードを抜けるスピードが上回るようになるのですから無理もありません。
女性ホルモンを減らす5つの原因
一般的に30歳前後をピークに、女性ホルモンは誰でも減少していきます。けれど、この女性ホルモンは単純に年齢に比例して減っていくわけではないようです。
女優さんをみると分かり易いのですが、それなりの年齢でも、若々しい髪を保っている女性がたくさんいます。その一方で、まだ若いのにペタンコの髪で老けてみられる女性もいます。
女性のからだは、妊娠・出産を終えると、自然に卵巣機能が衰えていくようにできています。
いわゆる更年期障害は、早い人では30代前半から始まるといわれています。また、40代を過ぎると、「閉経」という大きなからだの変化が訪れます。
これらは、すべて生理的な現象ですので抗いようがありません。
しかし、女性ホルモンが「減る」という事実は同じですが、その減り方には「個人差」があります。ここからは、その個人差を生む要因に着目してみましょう。
女性ホルモンの減少を促進する要因は、5つあります。
- からだの冷え
- ストレス
- 睡眠不足
- 食品添加物
- 栄養不良
では、順番に見ていきましょう。
1.からだの冷え
あなたは学生時代に、真冬でも素足にミニスカートで生活していませんでしたか?寒さで感覚がなくなるほど、過酷な状況に耐えていた記憶はありませんか?
実は、これが現代女性の女性ホルモンを減らす最大の原因なのです。
このような環境で寒さにさらされると、子宮や卵巣の「老化」が急速に促進されます。生理不順や月経困難症を引き起こす原因にもなっています。
まだ卵巣機能が成熟していない10代に、このような生活を送ると、卵巣は正常な発達を遂げられず、一気に老化へと進んでしまうのです。
慢性的に冷える生活は、常時体温が低くなっているため、からだの細胞の活性や様々な臓器の機能を低下させます。この若い時の過ちが、重大な事態を招いているのです。
ここで大切なのは、からだの表面で測る皮膚温ではなくて、からだの内部の「深部体温」が問題だということです。一般的に深部体温は、37℃前後が最適だといわれています。皮膚温度は、これよりも0.5~1℃ほど低くなっています。
より深部体温に近い体温は、口の中の舌下温度と鼓膜温度です。しかし、これらは測定方法によって誤差が生じやすいため注意が必要です。
単純に考えて、ワキで測った体温に0.5~1℃足した数字が、深部体温だと考えてよいでしょう。つまり、ワキの体温が36.0℃~36.5℃くらいの範囲をキープすればよいということになります。
2.ストレス
あなたもご存じのとおり、ストレスはあらゆる不調の原因になっています。
過度のストレスが、ホルモン分泌をコントロールしている自立神経のバランスを大きく狂わせるために、女性ホルモンが減ってしまいます。
3.睡眠不足
正常なホルモンの分泌は、夜間の睡眠中に活発になります。睡眠時間が少ない不規則な生活は、女性ホルモンの分泌を妨げています。
4.食品添加物
化学調味料や防腐剤などの食品添加物は人体に有害であり、ホルモンのバランスを崩す原因のひとつになっています。
インスタント食品(カップ麺など)、スナック菓子、化学調味料(粉末・顆粒)、ファストフード、コンビニ弁当やお惣菜、ハム・ウィンナーなどの加工肉、練り物(ちくわ、かまぼこ、さつま揚げ、肉団子)などを、毎日摂り続けるような生活は、要注意です。
5.栄養不良
極端なダイエットや、朝食を抜くといった不規則な食生活は、からだを正常に保つために必要な栄養が不足します。特に、タンパク質や各種ビタミンが不足すると、女性ホルモンの分泌にも大きな影響を及ぼします。
「女性ホルモンを増やす」7つの対策で抜け毛を徹底的に予防!
一方、年齢を重ねても、いつまでも若々しくいられる女性には、共通点があるようです。意識して努力している場合も、あまり気にしていない場合でも、似たような特徴があります。
その一番の共通点は「笑顔」です。
いつも笑顔でいられる精神状態と生活習慣が、女性ホルモンの分泌を促します。眉間にシワを寄せて、いつも不平不満や誰かの悪口を言ってはいませんか?
前述の5つの原因を取り除く他に、笑顔を増やして卵巣の機能をアップさせる簡単で効果的な工夫を2つ付け加えました。
- ストレスフリーな生活を送る
- 体温を上げる
- 十分な睡眠をとる
- イソフラボンとビタミンを上手に摂る
- 食品添加物を減らす・なくす
- 身の回りに「ピンク」色を取り入れる
- セルフマッサージ
では、ひとつずつ見て行きましょう。
1.ストレスフリーな生活を送る
ストレスは、まず自覚することが大事です。自覚しなければ、解消のしようがありません。
できるだけストレスを溜めない、溜まったら適度に発散する。その習慣が大切です。自律神経を安定させることが、女性ホルモンを増やす近道です。
2.体温を上げる
からだを冷やすほどの過度な薄着は控えましょう。季節や気温、建物の内外で適切な衣類の調節を心がけてください。
本気で女性ホルモンを増やしたいのなら、腹巻や深履きの下着がお勧めです。ボディスーツやきついガードルなどは、からだを締め付けて血行を悪くし、結果的にからだを冷やすことになります。
また、飲み物は常温か温かいものを飲む、ショウガやカプサイシンなどを含む食べ物で体温を上げることも、基本的な生活習慣にしたいものです。
運動も、体温をあげるにはとても効果的です。新陳代謝がよくなり、血流もよくなります。ストレス発散の効果もあり、よい睡眠を得られるなど良いことづくめです。日頃から積極的に運動を心がけましょう。
3.十分な睡眠をとる
睡眠は、最低でも6時間は確保したいところです。短時間でも、できるだけ質の高い眠りを確保する必要があります。
よく「睡眠のゴールデンタイム」という言葉を耳にします。これは、6時間以上睡眠をとり朝日を浴びて起きるには、逆算して22時くらいには寝なくてならないという考え方です。
ただし、本当に重要なのは寝る時刻や22時~2時という時間帯ではありません。
眠りについてから3時間の睡眠の質が大切なのです。
ご存じの通り、ヒトの睡眠パターンは、レム睡眠とノンレム睡眠を90分ごとに繰り返すサイクルになっています。そして眠ってから30分で最初のノンレム睡眠に入ります。
この時に、成長ホルモンがもっとも多く分泌されます。そして2時間後に、2回目のノンレム睡眠が訪れ、ふたたび成長ホルモンが分泌されます。それ以降は、次第に眠りが浅くなり、成長ホルモンの分泌も減ってきます。
ですから、何時に寝ても「眠ってからの3時間」が本当の意味での「ゴールデンタイム」なのです。
このゴールデンタイムの睡眠の質を高めるには、寝る前の1~2時間はテレビ・パソコン・スマホを使わない、ぬるめのお風呂に入る、深酒をしない、深呼吸をして気持ちを落ち着ける、などの習慣が必要です。
4.イソフラボンとビタミンを上手に摂る
直接、女性ホルモンの分泌を促す成分は、「イソフラボン」です。その吸収や働きを助けるのが、ビタミンB6、ビタミンEなどです。
イソフラボンは、大豆製品で手軽に毎日摂ることができます。ザクロや山芋にも、エストロゲンが豊富に含まれています。エストロゲンは別名「美肌ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種です。
ビタミンB6は、バナナやニンニク、魚(マグロの赤身など)に多く含まれています。
ビタミンEは、卵巣の老化を防ぐ働きがあり、血行をよくすることで有名ですね。アボカド、アーモンド、かぼちゃなどに多く含まれています。
この他に、卵を毎日1個食べましょう。その理由は、卵の良質のたんぱく質とコレステロールが女性ホルモンの元になるからです。
5.食品添加物を減らす・なくす
前述したような添加物の多い食べ物を、極力減らすよう意識しましょう。
6.身の回りにピンク色を取り入れる
色彩には、からだや心に影響を与える作用があることが科学的にわかっています。視力のない人でも、色をからだで感じ取って判別できることが確認されています。
女性ホルモンの分泌を活発にする色は「ピンク」です。マゼンダのような濃いピンクよりも、淡いピンクやオレンジがかったサーモンピンクなどがよいでしょう。
目で見えるものや、直接肌につけるものがより効果的です。
洋服や下着、インテリア(カーテンやクッション、寝具など)、食器やタオル、アクセサリーやメイク、携帯電話やカバー類、バッグやお財布、飾ったお花など、いろいろなところにピンクを取り入れてみましょう。
ほら、自然に笑顔がこぼれてきませんか?
7.セルフマッサージ
毎日自分で手軽にできるマッサージです。お手持ちのハンドクリームやマッサージクリームを使ってもよいですし、なにも付けずに行っても大丈夫です。
アロマオイルなど、お気に入りのものがあればお使いいただいてかまいません。
女性ホルモンに働きかける香りはゼラニュームやローズが代表的ですが、高価なものを揃える必要はないので、あなたの好きな香りであれば十分です。
卵巣に効く場所は2カ所あります。外側のくるぶしの下側と、アキレス腱の外側のくぼみです。ちなみに、内側のくるぶしは、子宮につながっています。ここを、指先や指の第二関節などで、やさしくマッサージしましょう。
この他に、更年期障害や生理不順を改善する三陰交(さんいんこう)というツボがあります。内側のくるぶしから上に指3~4本離れた場所です。
触るとズーンとした感じがあるので、わかります。痛くない程度に、3~5秒くらい押してください。それを2~3回繰り返します。
「体温を上げる」「イソフラボンとビタミンを上手に摂る」ための簡単レシピはこちら。
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秋の抜け毛対策を積極的に始めるならこちらが参考になるでしょう。
[blogcard url=”https://any-stress.com/archives/22448″]
まとめ
女性の抜け毛の最大の原因は女性ホルモンの減少です。
あなたの知らないうちに、どんどん卵巣を老化させてしまっていることが、おわかりいただけたでしょうか。
様々な生活習慣の改善、ピンク色とセルフマッサージの活用。ここでご紹介した女性ホルモンを増やす方法を、ぜひ実践なさってみてください。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。