冬の室内で顔を乾燥させないための暖房対策3選
冬になると、顔の乾燥が気になりますが、この乾燥の原因として外気自体の乾燥のほかに「暖房」による影響が考えられます。
しかし、冬に暖房なしで過ごすのは耐えられませんし、外出すればどこに行っても屋内は暖房がつけられていますよね。
そこで今回は、暖房が欠かせない冬の時期に顔を乾燥させない対策をご紹介します。
暖房で顔が乾燥する理由
冬になると勝手に部屋の空気が乾燥するわけではありません。暖房をつけることによって「室内の温度が上がる」から空気が乾燥するのです。
「飽和水蒸気量」という概念があります。
これは、「一定の範囲の空気中にどれだけの水分が入るか」というものです。実は、空気というものは温度によって含むことのできる水分量が変わります。温度が高くなれば多くの水分が入りますが、温度が低くなると水分が少ししか入りません。
空気中に入ることができる水分量を超えると、水蒸気が水に変わり結露などとして浮かび上がってきます。
冬の部屋の空気は冷えているため、もともと空気中には水分が少ししかない状態です。その状態で、暖房で空気の温度だけを上げてしまうと、空気中に含まれる水分が少ないまま飽和水蒸気量だけが増え、水分の少ないスカスカの(=湿度が低い)空気になってしまうのです。
上図は外側の四角が、その温度の空気が含むことのできる水分量の限界「飽和水蒸気量」を、中の丸が水分を表しています。ちなみに、中の丸は2つとも同じ大きさです。
たとえば、5℃の部屋と暖房で暖められた25℃の部屋に同じ水分量が存在するとした場合、25℃の部屋の空気に占める水分量の方が割合は小さくなります(=湿度が低い)。
これが暖房による空気の乾燥の原理です。そして、これが顔の乾燥の原因になります。
「エアコンは乾燥する!」とよく聞きますが、エアコンが直接的な原因ではないのです。暖房器具ならどれも乾燥は必ずついてくるものです。
暖房による顔の乾燥防止策3つ
1.部屋の加湿をしっかりする
暖房をつけるときは必ず加湿をしましょう。加湿器をつけるほか、洗濯物を室内に干すなど様々な加湿方法がありますので、試してみましょう。湿度は50~60%が理想です。
加湿器を使わない方法はこちらの記事を参考に。
>>部屋の乾燥対策!加湿器無しで保水する8つの方法
2.マスクをする
マスクは風邪の予防だけが目的ではありません。マスクをすると、鼻、口回り、頬などの乾燥を防げます。また、喉の乾燥対策にもなるので、抵抗がなければ暖房の効いたところではマスクをすると良いでしょう。
3.日頃の保湿も大切
日頃の保湿ケアも、冬はとくに念入りにしましょう。化粧水だけではすぐに肌から蒸発してしまうので、クリームでしっかり蓋をすることが大切です。
おすすめの保湿クリームはこちらの記事にまとめています。
>>かゆみを伴う乾燥肌を保湿する秀逸クリーム・顔用【5選】
電気ファンヒーターのススメ
エアコンは顔に温風が直撃しやすく、体感温度も上がりにくいので冬には不人気です。また、灯油を使う暖房器具は温まる効果は早いですが、部屋の換気をしなければいけないため、窓を開けて換気をしたときにまた寒くなってしまいます。
その点、電気ファンヒーターは空気が汚れず換気の必要がなく、加湿しながら運転してくれるものもあり、下から温風が出るタイプがほとんどなので便利です。
持っていない方は、ぜひ電気ファンヒーターを1台買ってみてはいかがでしょうか。冬には必ず活躍してくれて手放せなくなりますよ(しかも、買うなら最安値のこの時期がチャンスです)。
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まとめ
冬の顔の乾燥は、暖房をつけて温度が上がることが原因だったのです。乾燥する仕組みを知って、より効率の良い対策法を行うと冬も快適に過ごせますよ。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。