日焼け止めを塗ると肌荒れする…5つの原因とその対策

日焼け止めで顔が肌荒れに

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この記事の監修者

伊藤和歌子さん
リラクゼーション/ エステサロン
ベルズ目黒オーナー

伊藤和歌子

顔に日焼け止めを塗ったことで、乾燥したり肌荒れしてしまったりした経験はありませんか?

敏感肌の人はもちろんのこと、他の化粧品では肌荒れしないのに日焼け止めを顔に塗ると肌荒れしてしまう……という人もいるでしょう。

そこで今回は、顔に日焼け止めを塗ると肌荒れする原因とその対策をご紹介します。

顔に日焼け止めを塗ると肌荒れする5つの原因

肌荒れ

1.敏感肌あるいは肌が弱っている

もともとが敏感肌。あるいは体調不良で肌のバリア機能が低下していても、肌荒れは起きます。この場合は、通常の化粧品でも肌荒れすることが多いはずなので、まずは日焼け止めの選び方やスキンケアを見直す必要があります。

2.紫外線吸収剤による刺激

日焼け止めには、成分として紫外線散乱剤紫外線吸収剤のどちらかが必ず含まれています。

紫外線散乱剤は、紫外線を跳ね返す成分で肌への刺激が少ないのですが、紫外線吸収剤は、紫外線をいったん吸収して化学反応を起こすことで熱に変えて肌から追い出すものなので、その化学反応が肌荒れの原因となっています。

3.日焼け止めのSPFやPAが高すぎる

SPF
PA
出典:http://www.nihon-loreal.jp/

日焼け止めのSPFやPAが高いものは紫外線防御効果が高い分、やはり肌への刺激も強くなります。

近頃では、SPF50、PA++++の日焼け止めが増えてきていますが、これを塗る必要があるのは日射しの強い地域への旅行や海・プール、アウトドアに行くときくらいで、通常の日常生活では必要がありません。

安心感を買いたくなる心理はわかりますが、肌が弱い人は必要以上にSPFやPAが高いものは避けるべきです。

++++(フォープラス)は、紫外線に特別敏感な人や赤道付近など、非常に強い地域の紫外線までも防げるんです。
 
+++(スリープラス)は、炎天下でのレジャーやマリンスポーツなど強い紫外線から肌を守る効果があります。
 
出典:PA++++はどれほど効果あり?

下図はSPF値と紫外線防御率のグラフですが、SPF30以降からは防御率があまり変わらないことがわかっています。

SPFの紫外線防止効果
出典:https://www.shiseido.co.jp/

SPFは「UVB波によるダメージを受ける時間をどれくらい遅らせることができるか」という数値ですので、わざわざ肌に負担のかかるSPF50以上を使うより、SPF30をこまめに塗る方が負担も少なく日焼け対策としても確実のようです。

ちなみにPAはシワの原因となるUVA波からの防御率を示す数値で、PA++++のものがもちろん一番効果的です。

しかし、PA++++の日焼け止めはSPF50のものばかりです。肌荒れしない人にとっては、もちろんPAが高いSPF50のものを使う方が良いのですが、肌荒れしやすい場合には、PAは下がるものの負担の少ないSPF30程度のものをこまめに塗るという日焼け対策が有効です。

4.日焼け止めをきちんと落とせていない

日焼け止めを落とす

日焼け止めをきちんと落とせていないことで、肌荒れしてしまうことがあります。また、頻繁に日焼け止めを落とすことで肌荒れしてしまうこともあります。

5.日焼け止めがきちんと塗られていない

とくに紫外線散乱剤配合の日焼け止めの場合、肌なじみが良くないのでムラになってしまうことがあり、キチンと塗られていないところが日焼けしてしまうことで肌荒れしてしまいます。

肌荒れしないための5つの対策

1.日焼け止めを塗る前には保湿をする

日焼け止めの前の保湿

日焼け止めによる肌荒れを防ぐには、日焼け止めを塗る前にしっかりと保湿ケアをすることが大切です。保湿をすることで乾燥を防ぎ、肌を刺激から保護できます。

2.日焼け止めはきちんと落とす

「石鹸で落とせます」という記載がある日焼け止めでも、紫外線吸収剤が入っているものについては、やはりメイク落としで落とす必要があります。しっかり顔になじませて落としていきましょう。

3.パウダーファンデーションを使う

パウダーファンデーション

パウダーファンデーションの粉には、紫外線散乱剤と同様の効果があります。日焼け止めを塗るのではなく、パウダーファンデーションやフェイスパウダーで日焼け対策をすることで、肌への負担を減らして肌荒れ予防することができます。

4.飲む日焼け止めサプリを使う

飲む日焼け止め・ホワイトヴェール

一般的に、SPF値が高いものほど肌に負担が大きいといわれています。

「しっかり肌を守ろう!」とすればするほど、日焼け止めクリームによる肌負担は大きくなりがち。

「SPFやPAが低めの優しい日焼け止めでもしっかり肌を守れたら…」

そこでおすすめなのが、内側から紫外線のダメージを軽減する「飲む日焼け止め」を取り入れることです。

飲む日焼け止めとの併用なら、肌に優しいオーガニックタイプの日焼け止めでも十分にUVカット効果が期待できます。実際、飲む日焼け止めユーザーの中には敏感肌の方も多いようです。

5.日焼け止めの正しい選び方を知る

日焼け止めを見直すことで、肌荒れの改善ができることが多いようです。これについては次章で詳しく説明します。

肌荒れしにくい日焼け止めの選び方

日焼け止めの選び方

1.紫外線吸収剤不使用のものを選ぶ

敏感肌の方向けに、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めが販売されています。それだけでなく、防腐剤や界面活性剤不使用のものや、100%天然成分だけを使用したものもあります。

ナチュラグラッセ メイクアップ クリーム
化粧下地、日焼け止め、保湿美容液、ライトファンデーションが1つになったクリーム。

ウェアルーUV(日焼け止めティント乳液)
敏感肌の女性たちにおなじみのブランド「HANA オーガニック」製の日中用美容液ベース。成分表示がわかりやすく、100%天然成分。

2.SPFとPAを適切なものにする

日焼け止めの選び方
出典:http://jp.rohto.com/

本来必要もないのに、SPF50やPA++++の強い日焼け止めを使っていると、肌荒れしてしまいます。

普段の外出にはSPF20~30、PA++程度で十分です。またマリンスポーツであってもSPF40、PA+++までが適切とされています。

とくに肌が弱い方は、日焼け止め効果の高さに頼るより、こまめに塗り直しをすることが重要です。

適切な強さの日焼け止めをきちんと塗り直しすると、肌への負担も少なく確実に日焼け対策ができます。

3.日焼け止め効果のあるファンデーションを使う

ファンデーション

顔に日焼け止めを塗ってさらにファンデーションを重ねる……となると、厚塗りになって落とすのが大変ですから、ベースメイクは1アイテムだけで済ませられるといいですよね。

今は、日焼け止め効果のあるファンデーションが多いので、日焼け止めを別で使わなくても大丈夫です。

おすすめのアイテムはこちらで紹介しています。

4.ウォータープルーフでない日焼け止めを選ぶ

ウォータープルーフの日焼け止め

ウォータープルーフの日焼け止めは肌への密着度が高いので、日焼け止めを落とすときに負担がかかります。ウォータープルーフの日焼け止めを使うより、汗をかいたときはこまめに塗り直す方が良いでしょう。

5.ボディ用の日焼け止めは顔には使わない

ボディ用の日焼け止めは、広い面積に塗るためによく伸びるように作られています。つまり、界面活性剤やその他の化学物質が使われているものが多いのです。

顔用は、メイクがきちんとのるような作りをしたものが多いので、肌荒れしやすい方はとくに日焼け止めは顔用とボディ用を使い分けることをおすすめします。

さいごに

体は少々の刺激なら大丈夫でも、顔の皮膚は薄くてデリケートです。

肌荒れしやすい人はとくに日焼け止めにも気を遣うべきだといえます。

とくに顔が肌荒れしてしまうと目立つので、保湿やSPF値など今回の内容を参考に肌荒れ予防をしながらUVケアをしてみてくださいね。

記事内でもご紹介したように、敏感肌でも使えて、塗り忘れ・塗り直しの手間が要らない「飲む日焼け止め」が近年大人気です。詳しくは以下の記事にて。