危険!手汗で滑るハンドル。7つの対処法と3つの治療法
とくに緊張してもないのに手汗がじんわり。
彼と手をつなぐのもためらうし、スマホも汗びしょに…
たしかにそれも大きな悩みですが、中でも運転中のハンドルが滑るほどの手汗は危険な問題です。
交差点内でのカーブや高速走行中にハンドルが滑ってしまったとしたら…?
この記事では、手汗によるハンドル滑りの対策から話題の制汗剤まで対処法を紹介します。
あなたと大切な人の安全なドライブのためにぜひ参考にしてください。
手汗でハンドルが滑っちゃう!そんなときの対処法7選
1.エアコンの送風口を手に向ける
これは手汗の多い人にとってはもはや常識かもしれません。
多量の手汗はハンドル滑りの原因になり危険です。ハンドル滑りを防ぐために、送風口をハンドルに向け、なるべく手の平を乾かしながら運転します。
ボーリング場の投球前みたいなイメージですね。
ただしこの方法は季節限定。初夏〜初秋にかけてのエアコンを利用している時期に限られるのが難点です。
2.音楽で気を紛らわせる
ゆったりと気持ちを落ち着けるために「音楽を聴く」というと気休めのように思われるかもしれませんが、じつは「音楽療法」といって立派な対処法なんです。
精神的な部分が左右する手汗を、リラックスできる音楽を利用して少しでも改善できるなら、試さない手はありませんよね?
3.会話で気を逸らせる
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」ということわざがありますが、前述した音楽と同じく、心の持ち方が手汗に対しても大きな影響を与えることは知られています。
緊張して一人で黙って、眉間にしわを寄せて…その状態だときっと余計に手汗をかいてハンドルが滑ってしまいます。
友達と談笑しながらリラックスすることで、運転によるストレスを軽くできて、自然と手汗の量も少なくなるかもしれません。
4.冷たい缶ジュースで冷やす
あくまで一時的に汗を止める方法として「急速冷却法」というものがあります。
血液の温度を下げることにより体温を下げ、汗を止めるという物理的な方法です。
太もも、わきの下、首筋、手首など太い血管がある場所を缶ジュースやペットボトルなどで冷やすことで体温を下げる効果があります。
5.手袋をする
手汗でハンドルが滑ることを防ぐために手袋をつけるのも効果的です。
ドライビング用の手袋をつければバッチリですが、「あのスタイルはちょっと…」という声もあるかもしれません。
その場合は、テニス用グローブがオススメです。
デザインも色々選べるし、UVケアや吸汗速乾の機能がついたものもお手頃な値段から選べるのでGOODです。
6.ハンドルカバーを変える
間違ってもやってはいけないのはビニール製のハンドルカバー。
それでなくても手汗でハンドルが滑るのに、わざわざ滑る素材にするのは危険すぎます。
手汗でのハンドルのすべりを防ぐためには本革製のハンドルカバーがオススメ。フィット感も抜群なうえ、吸汗も期待できます。
本革製というと渋めのイメージがあるかもしれませんが、最近はおしゃれで可愛いデザインのものもあり、車の雰囲気をワンランクアップさせる効果もあります。
先入観を捨てて選んでみては?
7.制汗剤を使う
ワキ汗や匂いを抑える制汗剤はドラッグストアでも売られていますが、手汗専用となるとなかなかみつかりません。
ごく稀に手汗用のクリームなどもありますが、クリームでは手のひらがベタついてハンドル操作には向きません。
手汗にはパウダーが効果的で、ベビーパウダーやシッカロールなどはサラサラになり、ベタベタ感も無くなります。
しかし、粉がハンドルについて白くなってしまうという問題もあり、悩ましいところです。
そこでおすすめなのが、最近ネットでも効果が高いと評判の「ファリネ」という商品です。
ファリネ使用後2〜3時間は効果が持続し、手汗を抑えることができます。
それ以上の長時間のドライブは頻度も少ないと思いますので、よほどの長距離でもない限りはこれで間に合いそうです。
ファリネはパウダータイプのためベタベタもせず、ハンドル操作もばっちり。何より日本製というのが安心ですね。
ファリネについてはこちらの記事に詳しく書いてあります。
ただ、制汗効果は高くても治療薬というわけではないので、一時しのぎには変わりはなく、継続的に使用する必要があります。
手汗でのハンドルの滑りを完全に無くしたい!
上の対処法をいくつか組み合わせることで解決するケースは多いと思いますが、それでも効果が弱いと思うのなら、治療という選択肢もあります。
ステップ1(比較的安価で副作用も少ない)
塩化アルミニウム外用
塩化アルミニウム水溶液を手のひらに夜寝る前に塗る治療法。
一定の効果があることは確認されていますが、症状が比較的軽い人向け。
副作用として考えられるのは、かゆみ、かぶれや長期間の使用で皮膚の痛みが出てしまうことがあります。
イオントフォレーシス療法
水の中に手を浸し、弱い電流を流します。保険適用で効果も比較的高いと言われています。
副作用はやけどのような症状がまれに出ることがあります。
ただ週に1~2回の治療が必要で数ヶ月から1年程度の継続通院が必要です。通院回数が多くて面倒という声も多いようです。
ステップ2(上記の治療で効果が出なかった場合)
ボトックス注射
ボツリヌス毒素を患部に直接注射します。比較的良く効きますが、半年程度で効果が薄れてきます。
保険適用外のため1回の注射に数千円~数万円かかるうえに、ものすごく痛いそうです(;´∀`)
手に痺れが出るケースもあるので、受けるときには信頼できる医療機関を選びましょう。
ステップ3(最終手段として)
ETS手術
皮膚に2~4ミリ程度の穴を開け、内視鏡で交感神経を切断する手術。
確かに手汗はピタリと止まりますが、変わりにその他の場所(背中・胸・太もも等)に大量の汗をかく副作用が出ます。
手術は計2回必要(右手・左手)片手ずつ1年ほどの期間をあけておこない、1回の手術で10万円以上かかります。
さいごに
「手汗のせいでベタベタする」
「手をつなぐのも恥ずかしい」
「書類が濡れてしわしわになる」
「スマホがビショ濡れで使いづらいし…」
でも、それらが原因で命を落とすことは考えにくいことです。
しかし、手汗のせいでハンドルが滑ったりすると最悪の場合、命に関わります。
まずは冒頭に挙げた7つの対処法を試してみてください。
それでもどうしても効果が出ない場合は「治療」という決断が必要になることもあるでしょう。
交通事故を起こさないために最良の方法が見つかることを心から願っています。