ヒリヒリかゆい!花粉症皮膚炎を和らげる対策4選
春先は肌が荒れやすい時期です。
実はこの肌荒れ、季節の変わり始めということだけが原因ではなく花粉症と関係があることはご存知ですか?
花粉は鼻や目だけではなく肌にも影響を及ぼします。そして肌に現れた症状を花粉症皮膚炎といいます。
対症療法以外、なかなか有効な治療薬がないといわれる花粉症ですが、花粉症皮膚炎を和らげる方法はあります。
さっそくみていくことにしましょう!
花粉症皮膚炎を緩和する4つの対策
1.敏感肌用の基礎化粧品に変える
花粉症皮膚炎は肌のバリア機能が低下している状態です。今までは何ともなかった基礎化粧品の成分でも刺激になってしまうかもしれません。症状が出ているときは保湿をするよりも、低刺激な敏感肌用の基礎化粧品を使うことをおすすめします。
春が終わり花粉が減ると、敏感肌用ではなくてもよくなるかもしれません。化粧水から乳液まで全て揃えなくても、オールインワンゲルなど1つで済むものを買うのがおすすめです。塗るのも1回で済むので、肌への刺激も最小限に抑えることができます。
また、普段使っている化粧品は油分のないものへ変えましょう。油分は花粉を吸着しやすいのです。洗顔をするときは、こすらずに泡で優しく洗うようにしてください。ピーリングやスクラブなど刺激のあるものはできるだけ控えましょう。
できれば帰宅したらすぐにメイクを落として、シャワーでもいいので髪の毛や肌に付着している花粉をすぐに落としてしまうのが理想的です。できないときはブラッシングをするだけでも変わってくると思います。
2.保湿をする
花粉症皮膚炎を改善するためには保湿も大切です。1番刺激が少なく、効果があるのはローションマスクです。ローションマスクか、コットンに精製水を浸して顔に乗せます。
これだけのとてもシンプルなものですが、効果は抜群です。精製水なので、不純物も少なくどんな肌でも使用できます。終わった後は、水分を逃がさないようにオイルなどを塗っておきましょう。
3.塗り薬・飲み薬を服用する
花粉症皮膚炎で皮膚科へ行くとステロイドやワセリンを処方されるはずです。ステロイドを使用すると症状は早く収まりますが、塗ることをやめてしまうと再発してしまいます。ですから、花粉への対策は怠ってはいけません。飲み薬にも同じことがいえます。
ステロイドの外用薬を塗っているところに必ず副作用が出るわけではありません。
ステロイド の副作用に関する添付文書(説明書き)には過去にあったものを全て書いてあります。
千人に1人でも数万人に1人でも起こる可能性があると記載があります。
塗れば全例に出るわけではありません。たいへん珍しい事です。
一般的に皮膚の薄いところ(例えば:顔;特に頬)は副作用が出やすい傾向があります。
ステロイドのランクが上位のものを長期に使用すると誘発され易い傾向があります。
医師の指示に従って正しく使用することが大事です。
出典:ステロイドの副作用
4.肌の再生を促す生活習慣を心がける
春先に弱ってしまった肌は、質の良い睡眠で肌の再生を促しましょう。毎日は無理でも、22~2時のゴールデンタイムにはしっかりと睡眠を取って肌の生まれ変わりを支えるとともに、栄養のある食生活を心がけましょう。
代謝をよくするビタミンB群や、弱った肌をサポートするビタミンC・Eなどを積極的に摂ると良いです。食事だけでは難しい場合はサプリなどにも頼りましょう。
こんな人は花粉症皮膚炎に注意!
- 春先になると肌が乾燥する
- アレルギー体質である
- 冷え性
- 花粉症
これらに当てはまる人は、花粉症だけではなく肌荒れに対する対策も取り入れておきましょう。春の肌荒れや花粉症は仕方ないと諦めずに、自分の体質を知り改善する努力をしていくことが大切です。
春に肌荒れになる人の多くは、年齢以上に肌が老けてしまう可能性が高くなります。すると5年後、10年後には小ジワやたるみがひどくなり、同年代と大きく差がついた老け顔になってしまいます。
また、次のような症状が出ている場合はすでに花粉症皮膚炎になってしまっている可能性が高いです。
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/ishikawaryou1/12750939.html
出典:http://root-nyanchi.jugem.jp/?day=20090207
出典:http://yoshimin.com/blog/1066/
- 目の周りや鼻の周りだけ肌の色が違う
- 赤い湿疹が出ている
- 肌がヒリヒリする
- 肌が白く粉っぽい
花粉症皮膚炎になる原因
春は肌が荒れやすくなる条件が揃っています。
「花粉症皮膚炎の症状とは?原因と予防対策8選」で書いたようにその条件は数多くありますが、その中のひとつに花粉があります。花粉症を発症している人の中には目の周りや首まで赤く湿疹ができた、痒みが出たという人もいるのではないでしょうか。
花粉症皮膚炎はいつ発症してもおかしくない
花粉症ではない人も肌に花粉が触れてダメージを受ける場合があります。花粉症はまだ発症していなくても花粉を浴び続けることで、あるとき突然発症することが知られています。花粉症になる可能性がある人が春になり弱った肌を花粉に触れさせてしまうと、肌荒れや炎症を引き起こすことがあります。
これは、自分自身が花粉症を自覚していなくても、肌がアレルギー反応を引き起こす可能性があるということです。
また、花粉の影響はこういったアレルギー反応による、炎症だけではありません。弱った肌に花粉が触れると花粉症皮膚炎という形で肌荒れになることがあります。
春の風には花粉だけではなく黄砂など肌への刺激物が多く含まれています。
敏感肌や極度に乾燥した肌、日焼けした直後の肌は触るだけでもヒリヒリします。このときの肌は、免疫力が落ちた状態だからです。その状態だと、普段は気にならない程度の刺激もダメージになってしまうのです。
これと同じようなことが花粉によって引き起こされています。原因が何であれ、花粉に対する肌対策が必要なことには変わりありません。肌を保護し、まずは免疫力を落とさないようにすることが特効薬になります。
バリア機能の低下が花粉症皮膚炎のトリガー
出典:http://way-to-bihada.com/barrierfunction/
花粉症を発症している人もいない人も花粉症皮膚炎になってしまう大きな理由が肌のバリア機能の低下です。春先は肌の表面で水分と油分のバランスが崩れやすいので、バリア機能が低下してしまいます。
また、肌内部までもが乾燥し、さらにバリア機能は低下してしまいます。こうなると外からの刺激に弱くなってしまうのです。バリア機能の低下した肌にアレルギーを引き起こす花粉が触れると、肌は防御反応を起こします。すると、肌が赤くなったり痒みを伴ったりして症状が現れます。
花粉症ではない人も、肌のバリア機能が低下していると刺激を受けやすくなります。花粉症皮膚炎は、肌のバリア機能が落ちる理由を理解し、それに対してしっかりと対策をすることが特効薬です。
さいごに
結論として、こういった1つ1つの心がけが対策となります。
花粉症をこじらせて喘息になってしまったり、花粉症皮膚炎を悪化させてしまっては、せっかくの春も気分が落ち込んでしまいますね。
「花粉症にピンポイントで効く薬はないから」と諦めずに、生活習慣や花粉への対策をしていきましょう。
花粉症皮膚炎を完全に防ぐことは難しくても、改善することはできるはずです。ただし、どうしても症状が治まらないときは、無理をせず皮膚科の受診を検討しましょう。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。