他人に貼られるレッテルに疲れたあなたにできる2つのこと
多かれ少なかれ、私たちは普段の生活の中で「他人から過小評価あるいは過大評価されているな」と感じているものです。
「私そんなにがんばり屋さんじゃないんだけどな」とか
「責任を任せてくれればしっかりやりとげられるのにな」とか
「本当は面倒見がいいわけじゃないんだけどな」などなど。
『自分が思っている自分』と『他者が思っている自分』にものすごく落差があると、大きなストレスにつながることがあります。
この記事では、本来のあなたが自然と周りに受け入れられる方法についてご紹介します。
レッテルという他人の評価が気になるのはごく自然なことです
レッテルを貼られたり、他人から間違った認識をされると気になるというのはごく自然な感情です。決してあなたが弱いわけではありません。
「他人になんかどう思われてもいいわ!」と思えればそれはすごく楽でしょうが、実際にはとても難しいことです。
なぜなら、アイデンティティーというものは自分一人では確立できないからです。
アイデンティティーとは、
「自分がどういう人間であるのかがわかっていて、それが他者にも認識されている状態」を指します。
たとえばお名前を例にして説明してみます。
あなたが「真由美」さんというお名前だったとしましょう。
あなたは生まれてからずっと「真由美」さんとして生きていらっしゃって、今日も元気に目覚めました。リビングにいくといつものようにお母さんが朝食を用意しています。お母さんはあなたに言いました。
「あら、おはよう幸子。よく眠れた?」
「幸子って誰よ。よく眠れたけど」とあなたは返答なさったのですが、お母さんは眉間にしわを寄せてこう答えます。
「何言ってるのよ。幸子はあなたでしょう」
そこへちょうど弟が起きてきました。
あなたは彼に「ねえお母さんが私のこと幸子って呼ぶのよ」と話しかけると弟は、「だから何?いつも幸子って呼んでるじゃん」と答えます。
そんな風にあなたは会社へ行っても、友達に会ってもすべての人に「幸子」と呼ばれます。
ふと思いついてお財布の中のクレジットカードを確認してみると、そこにも「sachiko」と刻印されています。
と、急に「世にも奇妙な物語」風なお話をしましたが(笑)、
こういう状況になった時、あなたはご自身が間違いなく「真由美」である。という自覚を維持できるでしょうか。
1日2日はなんとかなっても、半年や1年となると難しいでしょう。
それは結局のところ、アイデンティティーというのは「自己の確立」であるとともに、それを他者からも理解され、認識されているというサポートが必要だからです。
つまりあなたが「レッテル」を貼られていると感じていらっしゃるのであれば、それはこの物語の真由美さんのような状況になってしまっているということです。
ご自身の自己は確立されているのに、周りの方からは違う自己を認識されてしまっているのです。
それは非常にストレスフルな状況ですので、お早めに解決の方向を模索なさるのが良いでしょう。
周囲からのレッテルを解決する2つのステップ
自己評価と他者評価の間に著しい差があると思われる場合は、次の2つのステップで双方の距離を縮めてゆくことができます。
STEP1:「あなたはどういうひとなのか」を認識する
あなたご自身について見つめる場合は、現実的にみつめること、そして理想のご自身をみつめることの双方から行うとより効果的です。
例えば、理想のご自身は「なんでも要領よくやっているひと」なのに、現実のご自身は「実は私はすごく努力をしている」というような場合があります。
こんな場合は「なんでも要領よくできるようになりたいけど、今のところとても努力している人」が本来のあなたの姿です。
STEP2:STEP1で認識したあなたを周囲の人に理解し尊重してもらう
残念ながら世の中の多くの人は、数いるお知り合いの一人一人を深く理解しようとは考えていません。
時間的にも精神的にも余裕がないことも理由の一つでしょうし、そこまで他者に対して興味がわかないという場合もあるでしょう。
だからこそ一度レッテルを貼って、人をカテゴリー化してしまうとそのままイメージが固定してしまうのはよくあることです。
そんな「レッテル」を外すためにあなたにできることは、
- 周囲の方がわかりやすいようなはっきりとしたアピールをすること
- 少数でいいので、あなたを理解してくれる友人を持つこと
の2つです。
たとえば、「異なるレッテルを外し、努力している自分をもう少し評価してほしい」と思っていらっしゃるのであれば、
周囲の方がわかりやすいようなはっきりとしたアピールをしてみましょう。
- 努力しているところを見せる
- 努力の結果として出ている成果を見せる
- その結果、お相手(会社など評価してほしいと思っているお相手)にもメリットがあったことを見せる
といったようなアピールをすれば、努力しているあなたの姿勢はお相手に伝わり、評価をうけることができるでしょう。
レッテルが外れ、新しい評価を得るも過程には多少時間がかかるでしょうし、その間心が萎えそうになった時には、
少数でいいので、あなたを理解してくれる友人(家族)と美味しい食事を楽しんだり、励ましてもらったりしましょう。
1人でも2人でも構いません。あなたらしいあなたを恥ずかしくなく伝えることができ、しかも理解してくれる友人(家族)をつくりましょう。
すでにお持ちの場合はそのご縁を大事にしましょう。
彼らに認めてもらい、励ましてもらうことで、あなたはもっと広い世界でご自身をアピールしなければならない時でも、自己を再認識でき、心を強くすることができることでしょう。
私たちは自分が信じる自分として生きることと共に、それを理解し尊重してくれる周囲の存在が必要です。
あなたがあなたらしい人生を歩み、幸せを感じながら生きてゆけることを心から信じています。
愛を込めて
ラブモチベーショナリスト 天野里江子