曖昧は嫌い?白黒ハッキリ派ほどストレスに弱いという事実

白黒もようのパンダ

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あなたは曖昧なことを放置しておくことは苦痛ですか?白黒ハッキリつけないと気が済みませんか?

曖昧な状況に耐えられる程度には個人差があり、その耐性が強いほどストレスにも強いことが知られています。

ここでもやはり完璧主義的傾向の強い人ほどストレスをためやすいということが分かります。

緊張という現象をポジティブにとらえ直せるようになる記事という記事では緊張しやすい人のタイプについて書きました。

すると、緊張しやすい人ストレスをためやすい人には 非常に共通点が多いことが分かってきました。

真面目だからこそ悩んでしまう

うんざりする男性

両者は「真面目」「几帳面」「責任感が強い」といった性格をはじめ「白黒ハッキリさせないと気が済まない」という点も同じです。これは、いわゆる完璧主義的な傾向の表れといえます。

「真面目」「几帳面」「責任感が強い」といった性格そのものはまったく悪いことではありません。それどころか、「適当」「責任転嫁「言い訳」「自分さえよければ」という人も多い中、人として称賛されるべき性格なのです。

だからあなたも、真面目であることを恨んだり、恥じたりする必要は一切ありません。

「何でこんなに融通が利かないんだろう」
「どうして自分はいつも要領が悪いんだろう」
「どうしてこんなにクソ真面目なんだろう」

などと、懸命に頑張っている自分を責めたりしないでください。

1.自分がしんどくならないために

「白黒ハッキリつけたい人」というのは、未解決の問題をそのまま残しておくことができない人、結論を出さずに適当に放置しておくことができない人、つまりは「責任感が強い人」ということなのです。

自分もまさに、白黒つけないと気が済まない性格でした。しかし、ストレスをためず上手に生きていくためには 心にグレーゾーンをつくることは必要なことだと思います。そうしないと、自分自身がしんどくなるだけです。

グレーゾーンという言葉の響きがイヤな場合には、白黒つけない態度を「ゆるく生きる」と表現すればいかがでしょうか?

キッチリし過ぎは危険!

カーレース

なんでもキッチリするのが良いのかというと、そうではありません。物事にはある程度の「あそび」がないといけません。

クルマのブレーキには「あそび」がないと危険です。あそびが大きすぎても、ブレーキタイミングが遅れて危険ですが全くあそびがないと、今度は急ブレーキが効きすぎて危険なのです。

ハンドルについてもそれと同じことが言えます。まったく「あそび」がないとハンドルを少し傾けただけで グイッと大きくクルマの進路が変わってしまって非常に危険です。

この「あそび」が心の「グレーゾーン」だと考えてください。必要悪というと大げさですが、そんなイメージです。グレーゾーンを抱えたままでも、何のお咎めもなく生きていけます。心のグレーゾーンであなたの評価が下がったりはしないのです。


2.「白か黒か」という考えはもったいない

成功の積み重ね

世の中にはAll or Nothing的な考え方をする人がいます。「全か無か」「100点か0点か」「優勝かそれ以外か」というふうに。

言葉にするとカッコいいセリフかもしれませんが、実際には、これはあまり生産的な考え方とはいえません。こういう考え方をするのは、あまりにももったいないのです。

たとえばあなたが「毎日50回腹筋をする」と決めているとします。でも今日は残業で疲れたし、観たい番組もあるし50回もできない。多くの人がここで「まあ今日はいいか」と、1回もやらないのです。

本当はここで、決めた通りの50回の腹筋はできなくても25回だけやるとか、10回だけでもやるとかした方がいいのです。「50回できないから1回もやらない」ではもったいなさ過ぎます。

どんなに小さくてもやらないよりマシ

“0”と“1”とでは全く意味が違います。

“0”はいくら積み重ねても“0”のままですが “1”は積み重ねれば“100”にも“1000”にもなります。

少し考えると誰にでも分かることなのですが、これは完璧主義者がハマりがちな落とし穴です。そして、このことが完璧主義者ほど現状を変えることが難しい理由でもあります。

3.人間だけがグレーゾーンを認識できる

失敗しても爽やかな男性

「白か黒か」の二分割思考は、きわめて動物的な思考でもあります。知能の発達していない動物には二つの可能性しか考えられないからです。そう考えると、「曖昧さ」とか「グレーゾーン」というものは、高度に知能が発達した生物ならではの特権ということすらできます。

二分割思考についてはこちらの記事をどうぞ。
>>白黒つけたい二分割思考はきわめて動物的発想だという事実

曖昧耐性

悩む老人男性

心理学には「曖昧耐性」「曖昧さ耐性」という言葉があります。これは「相手の考えが分からない」とか「計画通りにいくかどうか分からない」といった曖昧な状況に耐えられるかどうかには個人差があるという概念です。

一般的には、この耐性が低い(曖昧さに耐えられない)人ほどストレスを「有害なもの」と認識しそれに過剰に反応する、いわゆるストレスフルな傾向にあるようです。

曖昧なものを曖昧なままにしておける心は「ストレスにも強い心である」ということは言えそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?白と黒の境目がハッキリしすぎていると、生きづらさを感じることやしんどくなることがあります。はじめのうちは違和感や抵抗があるかもしれませんが、その中間の存在を認められると、ずいぶん気がラクになります。

すべてが白か黒の二択なんてことのほうが不自然なことだし、人間は「世界を2つだけに分ける」なんてことをしなくても生きていけるのです。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。