「バナナを使って0円で歯を白くする方法!」は本当か?

バナナで歯を白く

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昔流行った「芸能人は歯が命」という古いCMをもしかすると、あなたも憶えているでしょうか?

テレビCMの影響もあって、私と同じようにあなたにも「白い歯への憧れ」が子供の頃から脳に刷り込まれているかもしれません。「白い歯を見せて笑えるようになりたい」と。

タレントさん、モデルさん、プロアスリートみたいな真っ白な歯を見せて、写真に映りたい!そんな願望はあるけれど、歯科のデンタルホワイトニングを受けるのは、高額すぎて躊躇してしまう。

そんな気持ちをくすぐるように、ネット上には【バナナの皮を使って0円で歯を白くする】画像や情報が、まことしやかに流れています。もし本当なら、すぐにでもバナナを買いに行くけれど、どこか信じきれないですよね…

「ホントにバナナなんかで歯が白くなるの??」

そんなあなたのために、この記事ではバナナを使った歯のホワイトニングについて詳しく解説します。

バナナを使って歯を白くする方法

↑上はYouTubeで一番バズっている動画です。この動画によると、バナナを使って歯を白くする方法は以下の通り。

  1. バナナの皮を歯をこするのにちょうどいい大きさにカットする
  2. カットしたバナナの皮で、歯の表面をこする。前歯、奥歯の表裏をしっかりと、約2分間こすり続けることがポイント!
  3. 2分間バナナの皮で表面をこすったら、歯に唇をつけないでそのまま10分間待ちます
  4. 歯の表面に付着したままのバナナベーストを、乾いた歯ブラシで円を描くように約2分間ブラッシングを行います。
  5. 次に、歯ブラシを水で洗ってから、いつものように歯磨き粉をつけブラッシングする

この①~⑤の流れを、1日1回、2週間程度続けると、うそのように黄ばみやプラークが落ちるとされています。確かに、この方法を説明している画像では、とても白い歯には見えています。

ですか、気になるのは、“なぜ、バナナの皮で歯が白くなるのか?”という、その根拠ではないでしょうか。

この方法をおすすめする方々は、

  • 天然の漂白剤(フルーツ酸)
  • バナナの皮には、カリウム・マグネシウム・マンガンなどのミネラルが豊富
  • 皮に含まれるカリウムが歯の汚れだけを吸着するとともに、歯質を強化する
  • バナナに含まれるビタミンDが歯質強化とミネラルの吸収を助ける

といったことを根拠として、バナナの皮はホワイトニングに役立つと述べているようです。ですが、この説明とビフォー・アフターの写真だけで、あなたはバナナの皮のホワイトング効果を信じることができるでしょうか。

結論:バナナで歯は白くならない!

バナナで歯は白くならない!

ここでは、バナナの皮でのホワイトニングに警鐘を鳴らす声を集めてみました。

  • バナナのフルーツ酸は、pH5.0で歯の表面のエナメル質を溶かすほどの酸性度がある
  • 白く見えるのは、エナメル質が溶け出したため白く見えるだけ
  • バナナの皮ホワイトニングを実践し方は白人。歯質が白く磨くだけで効果がでやすい
  • バナナの皮で、歯の再石化で効果があるのはマグネシウムのみ
  • バナナの皮に含まれるタンニンが、逆に着色の原因に

これらの声と、バナナの皮のホワイトニングをすすめる声。あなたは、どちらを信じますか?

はっきりしていることは、バナナのフルーツ酸の数値がpH5.0であるという事実だけ。pHが5.5以下になると、歯の表面のエナメル質を溶かすことが判明しているそうです。

バナナの皮で2分間、歯の表面をこすり、10分間そのエキスを歯に塗ったまま放置し、そのあとブラッシングを行う。これは、歯にどんな影響があるのかは、想像したくないですよね。

また、カルシウム・マグネシウム・マンナン・タンニン・ビタミンDなどが、どのくらい歯に影響するのか、どの程度の量が歯のホワイトニングに必要なのかは、一切数値で根拠が示されていません。つまり、「かもしれない」レベルのことなのです。これは根拠と呼ぶには、お粗末過ぎます。

よって、バナナの皮で歯は白くならない。もし白くなった場合には、「エナメル質が溶け出したため」というのがストナビ編集部の結論になります。

バナナ以外で、自宅でできるホワイトニング方法は?

自宅でできるホワイトニング方法は?

でも、何とか自宅でホワイトニングがしたい!そんな願いを叶える方法をいくつかお伝えしますと、

  • 市販のホワイトニング専用歯磨き粉を使用する
  • →リンク??

  • 重曹を使って白くする
  • たばこのヤニやコーヒーなどは、歯の消しゴムを使う
  • ホワイトニングペンで白く見せる
  • 歯のマニキュアで白く塗る

などがあります。これらの方法なら、それほどコストもかからず、表面の汚れを落とす(または隠す)ことには効果があります。

同時に、自宅で行うホームホワイトニングも、定期的にメンテナンスを行うこと、そしてエナメル質を保護するために、フッ素を寝る前の歯磨きの後に使用すると良いと思います。こすって白いだけでは、本当の意味での“健康で白い歯”ではありません。

まとめ

残念ながらバナナで歯は白くなりません。逆に、歯そのものを溶かす可能性もあります。

その他の方法もいろいろありますが、自分の歯質にあった市販の歯磨き粉と歯の大きさにあった歯ブラシで磨くことが一番手堅いと思います。毎日の積み重ねが大切だということですね。

くみっきー、鈴木奈々、ゆんころ、みちょぱ、あびる優といったモデル・芸能人・カリスマブロガーはバナナの皮で歯をこすったりしていません。彼女たちの御用達のアイテムはこちらです↓