赤面症の治し方【9選】顔の赤さをメイクでカバーする方法も。
人前で話すと、すぐに顔が赤くなってしまう。
耳まで真っ赤になって恥ずかしい…
もしかすると、それは赤面症かもしれません。
赤面症は対人恐怖症の症状の1つともいわれますが、きちんと原因を知って向き合えば悪循環に陥ってしまうことは避けられるんだそうです。
今回は、そんな赤面症の直し方をご紹介します。
赤面症の直し方9つ
1.赤面症について知っておく
「××症」と付いてはいますが、赤面症は病気ではありません。緊張したときに汗をかいたり心臓がドキドキしたりするのと同じ、いわば生理現象です。
けっして病気・体の不調ではないので、そのことを知っておくだけでも少しは気がラクになるのではないでしょうか。
2.自分のすべてをいったん認める
人は誰もが他人とは違う面や弱い一面を持っているものです。赤面症で悩んでいる人の多くに、「自分の弱さや欠点を認められない」傾向があるそうです。
あなたも無理して人に合わせたり、背伸びをしたりしていないでしょうか?
欠点を含め、ありのままの自分自身をひとまず受け止め認めてあげるということは、精神面でとても良いことです。
完璧な人などこの世にいないのですから、欠点・短所などあって当然なのです。
3.「見られている自分」から「見ている自分」へ視点移動
赤面症だけでなく、対人恐怖症全般で多く見られる特徴に「自意識過剰」というものがあります。他人の目を過剰に気にしてしまうということです。
自分に自信が持てない人ほど、自意識過剰に陥りやすくなります。
もしも他人の目を過剰に気にしてしまうときは、「見られている自分」という意識から「見ている自分」というふうに視点の切り替えを意識してみてください。
…どういうことか説明しますね。
パンダの檻の前で赤面する人はいない
動物園のパンダの檻の前でもあなたは赤面するでしょうか…?
じっとこっちを見つめてくるペットショップの子犬や子猫に対してはどうですか?
その時、あなたには「見られている」という意識はないのではないでしょうか?(実際にはものすごく見られているとしても、です)
これが「見ている自分」という視点です。
人前で発表する時も同じで、「見ている」のが自分で、その自分に「見られている」のが相手・聴衆だということに気づけば赤面せずに済むかもしれませんね。
4.深呼吸をする
シンプルで一番手っ取り早い対処法がこれです。
顔が赤くなってしまったときは過呼吸に近い状態になっていることが多いそうです。まず、この過呼吸を落ち着かせるために深呼吸をするということです。
ゆっくりとした深い呼吸には副交感神経を刺激してリラックスさせる効果もあるので、簡単で一番おすすめの対処法です。
5.人間関係から逃げない
直し方というより心構えになりますが、とても大切なことなのでお伝えします。
赤面症で悩むうちに、「人づきあいを避けるようになる」「人間関係から逃げてしまう」ということがあります。しかし、それでは赤面症は治りません。
赤面症を直していく過程では、赤面症のままでも良いので必ず人づき合いも大切にしましょう。
人づき合いを維持しながら直し方を実践していくことで、「自分がなぜ赤面してしまうのか」「どういう場面で赤面してしまうのか」などが次第にわかってきます。
けっして孤立してはいけません。
6.先にカミングアウトしておく
人前に出る機会があるときは、先に周りの人に「私、顔が赤くなりやすいんです」「顔が赤いのは気にしないでください」などと打ち明けてください。
周りの人が関心があるのはあなたの話す内容であって、顔の色ではありません。
「気にしているのは本人だけ」ということが本当に多いのです。
先に言っておく目的は、周りに理解してもらうためという以上に、あなたの心をラクにさせること。
赤面症は欠点・短所ではありません。開き直ってしまえばいいのです。
7.赤面症で悩む人と知り合う
あなたと同じように赤面症で悩む人と知り合うことで、同じ悩みを共有できます。
すると「自分だけじゃないんだ」と気持ちが楽になり、あるある話で盛り上り、意外な発見もあるかもしれません。SNSなどで、赤面症の人が集まるコミュニティを探してみましょう。
8.自己暗示の練習をする
少し上級者向けですが、自己暗示で緊張を和らげる方法です。
自己暗示といっても、「赤面症なんて怖くない!」「顔は赤くならない!」といった無理やりな言葉ではなく、リラックスできる言葉や風景を頭の中で思い浮かべるだけです。
昔の懐かしい思い出のワンシーン、自分の飼っているペット、お気に入りの音楽など、あなただけのリラックスできるポイントが必ずあるはずです。
それを想像して意図的に自分自身をリラックスさせる練習を続けていくと、いざという時にも自然体で動くことができるようになります。
9.メイクで赤ら顔を隠す
赤面症を手っ取り早く隠すのに、メイクは欠かせません。
スキンケアで土台をきちんと作り、ちょっとした工夫さえすれば、メイクの威力は段違いに変わるのです。
これについては次の章で詳しくご紹介します。
赤面症のメイクで気をつけるポイント5つ
1.コントロールカラーを使う
コントロールカラーは、肌の色を調節するためのものです。
赤面症の方におすすめのコントロールカラーは、グリーンとイエロー。グリーンは、顔の赤みを消す定番色で、昔から使われています。
顔の赤みが気になる頬のみに薄く伸ばします。塗りすぎると顔色が悪く見えるので、顔全体に塗ってはいけません。
グリーンは、人によっては肌の色が青白くなることもあるので、それが気になる場合はイエローがおすすめです。イエローも赤みが気になる部分にだけ塗るようにしましょう。
2.よれないファンデーションを選ぶ
赤面症の人は常に頬が赤い人とは違い、緊張する場面で赤くなるので、メイクをした直後は綺麗な仕上がりだったとしても油断できません。できるだけ長時間よれない・崩れないファンデーションを選びます。
また、肌の色を調整する効果は、パウダーよりリキッドファンデーションの方が高いようです。
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3.チークは少し広めに
赤面症の人は、チークを塗ると最初から顔に赤みができるので、緊張した時の赤面を目立たないようごまかすことができます。
注意点としては、厚塗りはせず、自分が思っているより少し広めに塗ることです。
4.リハビリメイクを知る
「普通のメイクではどうしても隠しきれない…」とお悩みのあなたは、リハビリメイクを検討してみましょう。
リハビリメイクというのは、傷跡・やけど跡などを消すためのメイクのことです。
リハビリメイクは男性や子どももしています。全国各地でメイクのレッスンが開催されていますし、本も出されていますので参考にしてみてください。
5.スキンケアで土台を作る
肌が乾燥気味だと、顔の赤みが普通より目立ってしまいますし、肌荒れが続くと化粧ノリも悪くなってしまいます。
赤面症の人は、日頃からの丁寧なスキンケアの継続により顔の赤みもより自然に隠しやすくなるでしょう。
赤面症の治療で使われる漢方薬について
赤面症治療でよく使われる漢方は主に以下の3つです。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):過呼吸やパニック症状に使われることがあります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):不安によって起こる動悸や神経症に効果があります。
- 桂枝加竜骨牡蠣湯 (けいしかりゅうこつぼれいとう):疲れやすく虚弱体質の人によく使われ、赤面症にも効果があります。
また、漢方配合の赤ら顔ケア化粧水もあります。
ただし、漢方薬に即効性はなく、また漢方薬だけで赤面症が根本的に治るわけではありません。
あくまでも漢方薬は、赤面症の治療への後押しとして使われるもので、完治するには本人の内面的なアプローチが必要になってきます。
赤面症の直し方で大切なのは、心の中にある根本的な原因を特定し、それを取り除くことです。
まずは赤面症を引き起こしている原因に気づくことが第一です。気がついて意識できたことは変えられますから。
さいごに
赤面症の直し方に特効薬はなく、本来自分自身の心と向き合いながらじっくりとおこなうもの。
ここで紹介した化粧や漢方薬は、じっくり治すための後押しになるものです。
不安や緊張が発生するポイントを自分で見極めて、未然に防いでいくのが理想的といえます。
焦らず、少しずつ赤面症を治していきましょうね。
【原因別】 赤ら顔ケアに最適な化粧水は以下の記事で紹介しています。