マヌカハニーに発がん性はあるのか?科学的根拠を検証してみた

科学的根拠

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天然のはちみつなのに、非常に強い抗菌作用を持つマヌカハニー。

その高い抗菌効果が「ピロリ菌に効く」「胃腸を整える」「風邪やインフルエンザの予防に有効」と注目を集めています。

しかし、何かが注目を浴びると、必ずそれを疑問視するアンチ意見やデマ・うわさの類いが出てくるのが世の常。

そのひとつが「マヌカハニーには発がん性がある」というものです。

今回はその意見の根拠と、安心してマヌカハニーを摂取する方法を考えてみましょう。

マヌカハニー発がん性説のルーツは抗菌成分「メチルグリオキサール」

メチルグリオキサール

マヌカハニーには特有のメチルグリオキサールという成分が含まれており、このメチルグリオキサールには抗炎症作用や高い抗菌作用があることが研究によりわかっています。

マヌカハニー原産国ニュージーランドの先住民・マオリ族の人々はマヌカハニーを傷に塗ったり、喉の痛みを取るための一さじとして使用してきたそうです。

しかし、「メチルグリオキサールに発がん性がある」という情報がまことしやかに流れたことから、一部の人たちに「マヌカハニーに発がん性物質が入っている」という誤認識がなされたようです。

ことのはじまりは1つの研究論文だった

ことの発端は、東北大学大学院医学系研究科小川晋准教授らのグループによって発表された「糖尿病合併症の進展予測物質を同定」―血中メチルグリオキサールは5年後の糖尿病性血管障害進展を予測する―という研究論文です。

実際には、東北大学の研究成果等で、糖尿病性血管障害を起こす一部の患者さんにおいて血中メチルグリオキサール値が高いことが判ったという報告はありますが、その因果関係までは解明されていません。

ましてや、それは糖尿病の研究における一事例に過ぎず、がん研究とはまったく別のものと考えられます。

このことに関して、東北大学小川晋准教授ご本人は次のように回答されているようです。

本論文の研究と食品として体内に摂取されるマヌカハニー中に含まれるメチルグリオキサールとの関連性については全くデータが無いためどのような結果が生じるかは不明であり返答のしようが有りません。
 
また、糖尿病患者の一部に、なぜメチルグリオキサールが蓄積するかのメカニズムも解明されていません。
 
メチルグリオキサールそのものが「糖尿病性血管障害進展」の原因になっているのか、或いはメチルグリオキサールが蓄積する何らかの原因が起因しているものかも定かではありません。
 
発表の論文は生体内で産生されるメチルグリオキサール値が血中に高い糖尿患者の例では5年間の血管障害がより強く進行するという研究成果です。
 
そして、マヌカハニーを摂取した結果、上記の血管障害の原因となったというデータはありません
 
因みに食品中に含まれるメチルグリオキサール摂取については更に複雑で、例えばその負の要因を食品中の他の物質によって打ち消されるということもあります。
 
以上の理由などから現段階ではマヌカハニー摂取と本研究成果とは直接の関連性がありません
 
従ってマヌカハニーの摂取が「糖尿病性血管障害進展」に直接結びつけることは大変飛躍した考察です。
 
尚、オーストラリア産蜂蜜を扱うサイトやブログ上などで、東北大学の発表としてマヌカハニーに含有されるメチルグリオキサールに発がん性があるとの記載について小川晋准教授は「そのような発表は全くしたことがなく事実無根である」とのことでした。
 
(出典:東北大学・糖尿病合併症とメチルグリオキサール|TCN

メチルグリオキサールに関してはわかっていないことも多い

食品中に含まれるメチルグリオキサールについては、「体内で上手に分解され、有効成分だけが吸収されて使われる」という研究報告や、「そもそも食品に含まれるメチルグリオキサールは体内に吸収されない」という報告もあり、まだまだ研究で解明されていない部分も多くあります。

そもそも、もしも発がん性が疑われた場合は、がん研究の成果として報告が上がってくるはず

現時点での、メチルグリオキサールに関する研究は発がん性の有無ではなく、抗がん剤としての有用性に関するものであり、それもまだ研究レベルの段階です。

昔からニュージーランドでは薬として使われていたマヌカの木

マオリ族

ラグビーの「ハカ」でもおなじみ、ニュージーランドの先住民マオリ族に古くから薬として使われていたマヌカの木。

マヌカの木や蜜に、傷やばい菌に対する殺菌効果があることを経験的に知ったマオリの人々はそれを語りつぎ、生活の中に取り入れていったのです。

有害なものら使い続けられなかったはず

もし、本当にマヌカに発がん性があったなら、薬ではなく「呪われた木」として、語り継がれたはずです。

薬として生活に取り入れられるということは、発がん性などの重大な副作用がなかったということ。

それでも発がん性が気になるのであれば、無添加もしくは添加物を明記している商品を選んで購入することで不安は解消できます。

マヌカハニーの摂取過剰や変わった摂取方法は避けましょう

はちみつトースト

いくらマヌカハニーには抗菌作用があるからといって、摂取しすぎると、他の食物同様に体内バランスの乱れにつながります。

その高い抗菌作用により、他のハチミツと比べると虫歯になりにくいとはいえ、「糖質」であることには変わりません。血糖値が上がることも十分に考えられます。

多くの愛好家がそうしているように、スプーン1,2杯のマヌカハニーを朝のパンに塗る程度が体にはちょうど良いのではないでしょうか。

トーストに塗ってから焼くとマヌカハニーが焦げることも

焦げたマヌカハニーを食べ続けることはおすすめしません。

改訂された「がんを防ぐための新12か条」には出てきませんが、おこげは、以前はがんリスクを高める物質として挙げられていたからです。

この焦げとマヌカハニーを結び付けて発がん物質リスクがあると説明している方もおられるようですが、焦げはマヌカハニーでなくても避けたい物質の1つです。

マヌカハニーサプリメントとの併用も避けましょう

また、マヌカハニーのサプリメントとマヌカハニーを一緒に摂取することも避けた方が良いでしょう。

サプリメントは、一日の必要量を凝縮しています。発がん性とは関係がないですが、過剰摂取になる可能性があります。

高品質・安全なものを選んで上手にマヌカハニーの恩恵を

マヌカハニー

発がん性といえば、先ほども書きましたが、やはり添加物には注意したいものです。

どうしても、安価なものに目が行きがちですが、やはり、自分や大切な家族の体に入れるもの。

安全で効果的にマヌカハニーを摂取するのなら、高品質で、産地がはっきりした成分表示のあるものを選びたいものですね。

効果的な目的別マヌカハニーの選び方やUMF・MGOなどグレードの違いについてはこちらの記事にまとめています。

ピロリ菌に強いといわれるマヌカハニー

ピロリ菌を駆除

ピロリ菌に発がん性があることは研究で解明されています。

しかし、ピロリ菌除去に強い効果があるマヌカハニーなら胃がんリスクを減らしてくれます。

ピロリ菌は検査で調べて除菌することもできますが、体質により除菌が難しい方もおられます。そんなときにも継続摂取することで効果を期待できるのはマヌカハニー。

証明されてもいない発がん性を怖がるのか、すでにわかっている効果を選ぶのかはあなた次第です。

さいごに

研究者

どんな食品でもその効果が騒がれると、必ず出てくる「発がん性」の噂。

たとえば最近では、加工肉を大量に長期間摂取すると発がんリスクが高まるといった発表がなされたばかり。

「マヌカハニーに発がん性があるのか否か」は今の研究では判明していません。

もちろん、どんなに体に良いといわれる食品であっても、大量に摂取することや産地や添加物がはっきりしない食品は避けるべきです。

自分の体にとってのメリット・デメリットを考えたうえで、マヌカハニーを美味しく楽しめるといいですね。

外出・外回りが多い方には、こちらの記事で紹介している「粒マヌカ」が携帯性がよくておすすめです。

サプリメントなので携帯性も良く、またマヌカハニー特有の風味のクセもなく飲みやすいと人気ですよ。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。