これって乾燥肌?顔がかゆい!かゆみの原因と8つの対策
秋が深まるにつれて、少しずつ空気と肌が乾燥してくるようになります。
そのため、毎年この時期には顔がかゆくなる人が増えてくるようです。
そもそも、どうして秋冬は乾燥肌になるのか、そしてなぜ顔がかゆくなってしまうのでしょうか。
この記事では、乾燥肌で悩む方に向けて顔がかゆくなる原因と対策をセットでお伝えします。
乾燥肌で顔がかゆいと感じる原因6つ
肌が乾燥すると同時にかゆいと感じる方も多いと思います。肌がかゆいと感じるようになる原因は次の6つです。
1.間違った洗顔
洗顔方法が間違っていて乾燥肌を悪化させてしまっていることがあります。
ぬるま湯で、保湿成分の入った洗顔料を使い、優しく短時間で洗顔を済ませることが大切です。
顔をタオルで拭くときもこすらず、優しく押さえるようにしましょう。
2.間違ったピーリング
ターンオーバーを促してくれるピーリングですが、頻度や1回にかける時間が長すぎると、乾燥肌を悪化させてかゆいと感じるようになってしまいます。
ピーリングは多くても週1回で十分で、あまり同じ部位をこすりすぎないようにします。
3.睡眠不足
睡眠の美容効果は、どんなスキンケアよりも格別です。
夜、いつもより1時間早く寝るだけでも、翌朝の肌の調子が違ってきます。
反対に睡眠不足が続くと、肌の免疫も落ちてしまい、乾燥肌も悪化することがあります。
4.偏った食事
栄養素がバランス良く摂れていないと、肌の調子も悪くなります。
代謝が悪くなり、皮脂量が減って乾燥肌が悪化し、かゆみを感じるようになります。
5.加齢による肌の菲薄化
40代以降になると、肌のコラーゲンやエラスチンが減少していきます。
これにより、肌の表皮が少しずつ薄くなってくることを菲薄化(ひはくか)と言います。
肌が菲薄化すると、ちょっとした刺激で肌が赤くなり、かゆみを感じるようになります。
6.冬の暖房と加湿器
暖房を使って部屋を暖めると、室内の水分量はそのままで空気の飽和水蒸気量だけを増やしてしまい、肌が乾燥するようになります。
【飽和水蒸気量】
水蒸気は水の気体の状態で、目に見えません。
しかし、空気中にふくまれている水蒸気の量のちがいで、わたしたちは「空気が乾いている」とか「空気が湿っている」などと感じています。
ふつう、空気中にふくまれる水蒸気の量は「その空気1m3中にふくまれている水蒸気の質量」で表されます。
空気はいくらでも水蒸気をふくめるわけでなく、気温によって限度があります。
そのときの水蒸気の量を「飽和水蒸気量」といいます。
この飽和水蒸気量は、温度が下がるほど少なくなります。
すなわち、「気温が低いほど空気は乾燥する」ということになります。
加湿器を付けると空気中の水分量は増えますが、加湿器から出るスチームを顔に直接当てたりするのはやめましょう。
肌についた加湿器の水が蒸発する際に、肌に元々あった水分まで持っていかれてしまいます。
かゆみを抑える対策8つ
乾燥肌対策は保湿をすることが基本ですが、肌を潤すのは簡単でも一度肌がかゆくなると、なかなか治りませんよね。
ここでは、かゆみを抑える方法、予防する方法も紹介します。
1.ワセリンを塗る
肌がかゆいとき、むやみに化粧水を使うと症状が悪化してしまうことがあります。
できるだけ肌本来の力で自然に治すため、ワセリンだけを塗るようにしてみてください。
ワセリンを塗ると肌の水分が蒸発するのを防ぐため、これだけでも十分なケアになります。
2.紫外線対策をする
肌がかゆいときは、紫外線などの刺激も普段より強く受けやすい状態です。
かといって、日焼け止めを塗るのは刺激になってしまうので、帽子を被って日差しを遮るか、飲む日焼け止めを使う。
あるいは、ワセリンを下地として塗ってその上にUV効果のあるフェイスパウダーを塗ると、肌に刺激を与えずに紫外線対策ができます。
3.熱いお湯に浸からない
秋冬は寒いのでついお風呂の温度を上げてしまいがちですが、お湯が熱いほど顔の皮脂やセラミドなどの保水成分が流れてしまいやすくなります。
お風呂もシャワーも40度までにおさえるようにしましょう。
4.自分に合った保湿成分を知る
かゆみを予防するために、日頃から自分に合った保湿成分を知っておき、スキンケアに取り入れられるといいですね。
セラミド、アミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲンなど、いろんな保水成分があるので、愛用品にはどんな成分が使われているか確認してみましょう。
5.新陳代謝を上げる
新陳代謝を上げるとターンオーバーが整って、いつも新しい肌細胞が作られている「きれいな状態」になります。
年齢を重ねるにつれてターンオーバーは乱れてくるもの。
バランスの良い食事を摂り、適度な運動をして、十分な睡眠を取り新陳代謝を上げることを意識しましょう。日頃の生活習慣は肌に本当によく表れます。
6.クリームタイプのパックを使う
様々なタイプのパックがありますが、乾燥肌の方はクリームタイプがおすすめです。
寝る時に塗るものでも、洗い流すものでもかまいません。
シートタイプは、刺激が強かったり水分が蒸発しやすかったりするものが多いので、注意しましょう。
7.ビタミンAと鉄分を摂る
ビタミンAと鉄分は、ターンオーバーを整えてくれます。
- 鶏レバー
- ほうれん草
- あさり
- 菜の花
これらの食品にはどちらの成分も豊富に含まれています。ぜひ意識的に摂るようにしてみてください。
8.メイクはナチュラルに
顔が乾燥してかゆいのに、がっつりメイクでは刺激が強くてかゆみもおさまりません。
オーガニックのファンデーションを使い、できるだけナチュラルメイクにしましょう。
クレンジングも肌に優しいものを選んでください。
このように、かゆいのを治したり、予防したりするにはいろんな対策があるので、ぜひ参考にしてみてください。
一部分だけ極端に乾燥していたり、眠れないくらいにかゆい場合は要注意です。アトピー性皮膚炎の可能性もあるので、その場合は皮膚科で診察してもらってください。
乾燥肌の改善方法は?
そもそも、乾燥肌の原因は「皮脂膜の不足」「細胞間脂質の不足」といわれています。
皮脂膜はスクワランなどのことで肌表面にあり、細胞間脂質はセラミドやコレステロールなどで角質細胞の隙間を埋めるようにあります。
皮脂膜が不足すると、紫外線やほこりなど外部からの刺激を受けやすくなり、肌が炎症を起こしてかゆいと感じるようになってしまいます。
また、細胞間脂質が不足すると、肌がゴワゴワして肌の水分を維持する力もなくなってしまうため、乾燥肌となってしまいます。
基本は、化粧水で水分を与えてからすぐに乳液やクリームで蓋をする方法を続けましょう。
ただし、炎症を起こしていたり肌がかゆいときは、洗顔後はワセリンだけのシンプルケアで肌を休ませましょう。
肌の炎症が落ち着いてきたら、以下の記事を参考にしてくださいね。
さいごに
顔が乾燥してかゆいとき、保湿のために多めの化粧水を使ったりすることもあると思います。
ですが、根本的な原因は化粧水だけで改善できるわけではありません。
肌の水分を補うだけでなく、水分が逃げないように工夫することも大切ですし、体の内側から整えていくことも大切です。
今回の記事が秋冬の乾燥対策の参考になればさいわいです。