日焼けによる水泡やかゆみ。やってはいけない4つのこと
夏は海やプール、バーベキューに野外フェスといったレジャーが盛りだくさんです。
楽しい反面、野外で長時間過ごしたあとは、首や肩、背中が真っ赤に日焼けしてしまうことがあります。
外出前に日焼け止めを塗り忘れてしまったり、塗っていても海やプールの水で落ちてしまって日焼けをしてしまうかもしれません。
いずれにせよ、強い日差しや長時間の外出のせいで真っ赤になって痛くなるほどの日焼けをしてしまうと大変!
その後に水泡(水ぶくれ)ができてしまったりかゆみが出てきたりすることがあるんです。
今回は、こんな日焼けによる水泡(水ぶくれ)やかゆみの症状が出た場合の対処法についてお話します。
日焼けで水泡やかゆみが起きる原因は?
水泡(水ぶくれ)
水泡ができてしまう原因は、激しい日焼けによってやけどと同じようにダメージを受けた肌が炎症を起こし、傷ついた肌を治そうと血清やフィブリン(血液凝固の役割がある)がその部位に集まってくるためです。
つまり、水泡の中の水分はこの血清やフィブリンであり、肌を綺麗に治すためには水泡が欠かせない存在なのです。
かゆみ
日焼け後のかゆみは、乾燥が原因です。やけどと同等レベルの日焼けをすると、肌の水分が一気に失われて乾燥してしまいます。乾燥肌の人であれば、とくにかゆみが生じやすいでしょう。
水泡やかゆみはどれくらいの期間で治るのか
水泡(水ぶくれ)は、2週間もあれば水分が肌に吸収されて消えていきます。
水ぶくれが気になっている本人には長い期間だと思いますが、肌を綺麗な状態に治すためにも根気よく治るのを待ちましょう。
かゆみが生じる期間は、サンバーン(UV-Bによって肌が赤く炎症を起こすこと)が起きている期間です。通常、日焼けから2~3日経つとサンバーンが終わり、サンタン(UV-Aによって肌が黒くなること)が起こります。つまり、日焼けから2~3日は、かゆみが続くということになります。
ちなみに、体質によってはサンバーンが起きにくい人もいれば、反対にサンタンが起きにくい人もいます。
水泡やかゆみの対処法3つ
1.まずは冷やす
基本的に日焼けはやけどと同じですから、炎症や水泡(水ぶくれ)に気づいた時点で早めに冷やしましょう。
シャワーで優しく患部に水をかけるか、冷蔵庫で冷やした濡れタオルを当てるのがおすすめです。プールなどにいる場合は、日焼けに気づいた時点でプールの中にしばらく入っておくと良いでしょう。
2.日焼け当日はシャワーのみ
日焼けしてしまった当日は、熱いお風呂は避けてシャワーだけで優しく洗うようにしましょう。石鹸などを使った患部の洗浄は避けて、シャワーもできるだけぬるめで使用しましょう。
3.紫外線を避ける
日焼けをして水泡(水ぶくれ)やかゆみが出てしまった場合は、症状が治まるまで紫外線を避けましょう。
せっかく治りかけてきても、日焼けをすると水泡(水ぶくれ)やかゆみが再び悪化してしまいます。患部を衣服などで隠したり、日傘を利用するなどして日光を浴びないように気をつけましょう。患部と衣類が擦れて痒い場合は、飲む日焼け止めの使用がおすすめです。
日焼けで水泡ができた時にやってはいけない4つのこと
1.水泡は絶対に潰さない!
水泡(水ぶくれ)ができると、ついつい潰して水を出したくなってしまいますが、前述の通り、水泡の中の成分には皮膚を元通りに治してくれる効果があるので、出さないようにしましょう。
潰してしまうと痕が残って綺麗な肌に戻らなくなってしまいます。また、潰した傷口から細菌が入って化膿してしまう危険性もあります。
2.普段使いの化粧水でも要注意!
日焼け後の肌は、非常に敏感になっています。普段使っている化粧水であっても、この時だけは注意が必要です。肌の炎症が十分に引いてから使用するなら良いのですが、心配な場合は、まず刺激の少ないワセリンから始めてみても良いでしょう。
3.かゆくても掻かない!
日焼けをするとかゆみが生じますが、掻いてしまうと水泡(水ぶくれ)が治るのが遅れるだけでなく、傷痕になってしまうことがあります。どうしてもかゆみが治まらないときは、患部を冷やすようにしましょう。
4.民間療法は避ける
日焼けをしたときにアロエを塗ったり、キュウリパックなどをする民間療法がありますが、効果の現れかたは個人の体質によります。人によっては逆に炎症がひどくなることもあるので避けた方が無難です。結局、自然治癒で長期的に治した方がキレイに治ります。
さいごに
水泡(水ぶくれ)やかゆみが出るレベルの日焼けは中度~重度のやけどと同じ。
正しい対処法をしなくてはなりません。
また、水泡が1円玉以上に大きい場合はかなり重度なやけどです。
患部をしっかり冷やした後で何も塗らずに皮膚科を受診することをおすすめします。
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