乾燥肌には子供から大人まで使えるワセリンが効果的!
「乾燥肌にはワセリンが良いらしい」
そう聞いてあなたも乾燥肌対策にワセリンを使ったことがあるかもしれませんね。
ワセリンは乾燥しがちな皮膚表面を保湿することで、肌水分の蒸発を防ぎ、潤いのある肌を保つことができる優れものです。
子供や赤ちゃんにも使える上、お手頃価格でプルプルお肌を目指せるワセリンは、是非おすすめしたいアイテムです。
今回は、そんなワセリンの使い方についてのお話です。
乾燥肌にワセリンが良いワケとは?
一般的にワセリンという場合、「白色ワセリン」を指すことが多いようです。白色ワセリンは、防腐剤無添加・無着色・無香料で安心して使うことができる石油から作られたクリーム状の製品です。
ワセリンは全身に使える保湿オイルとして古くから広く親しまれています。
出典:https://www.skincare-univ.com/
本来、肌の角質層には水分を保持したり、アレルゲンや外気など環境のストレスから保護する役割があります。その肌の角質層には、角質細胞同士の隙間を埋め、外部からの刺激や体内の水分の過剰な蒸発を抑えてくれる「細胞間脂質」と呼ばれる、セラミドなどでつくられている組織があります。
そして、「NMF」と呼ばれる天然の保湿因子が水分を吸着して角質層に保持し、肌の柔軟性と弾力性を保ちます。また、肌表面の皮脂は、薄い膜を張った状態で、角質が剥がれ落ちるのを防いだり、肌の水分が蒸発するのを防いだりしています。
このバランスが崩れてしまうと、肌の持っている水分がどんどん蒸発してしまい、乾燥肌になってしまいます。これが肌が乾燥する仕組みです。
ワセリンは肌の表面をコーティングすることによって、肌内部の水分を逃がさないようにするため、肌の潤いがずっと続くのです。実際、木の葉に塗っておくと、枯れずにそのままのみずみずしさを保つことができるほどの保湿力を持っているそうです。
ワセリンの上手な使い方
ワセリンは、容器から直接適量を指に取り、を皮膚や唇などに塗布します。伸びが良いのが特徴なので、小指の頭位を目安にとって伸ばしていくのが良い方法です。
とくに子供の皮膚は薄く柔らかいものです。その分乾燥もしやすいので、特に念入りに塗布することがポイントです。
着替えの際や寝返りなどで特に摩擦しやすい耳の裏は、耳たぶを倒して良く塗り込みましょう。顔は指の腹で優しく塗り込み、お腹や背中は掌を優しく全体に伸ばします。また、関節やくびれは、擦れやすく荒れやすい部分です。しわを伸ばしながら塗り込みます。
石鹸などで洗ったお風呂の後は、皮脂が流れ落ちてしまうため、乾燥が進む原因にもなります。そのため、入浴後は5~10分以内にワセリンを塗れば、乾燥肌対策にもなります。
赤ちゃんは、食事のあと、口周りが汚れると肌荒れの原因にもなります。きれいに拭いた後まんべんなくつけてあげるとよいでしょう。
おむつを換える際などは、おむつの摩擦でお尻の皮膚が荒れがちになったり、ムレてかぶれが起きやすくなってしまいます。おむつ替えの時などにこまめにワセリンを塗り込めば、かぶれ予防にもなって良いです。
どんなワセリンを選んだらいい?
ワセリンも、メーカーによっていろいろな種類が出ています。
基本は白色ワセリンなので、唇やその他全身のどこでも使えます。また、腕や足を集中的にケアしたい方にはそれ専用のワセリン製品もあります。また、子供用として、赤ちゃんにも使える従来のワセリンよりももっと不純物を少なくした柔らかいタイプのワセリンもあります。
ワセリンは、石油から得た炭化水素類を脱色し生成したもので無色透明の軟膏です。ワセリンの中には、原料由来の不純物(芳香族含有化合物や硫黄化合物など)が数種類含まれているため、精製段階で可能な限りこれらを除去します。こうしてできたものが白色ワセリンと呼ばれています。
白色ワセリンには刺激性がほとんど無く、皮膚表面に油膜を形成することで皮膚表面の水分の蒸発を防ぎます。
主成分はほとんど変わりありませんが、伸びが良いので、赤ちゃんや子供など皮膚の弱い方には、ベビー用のワセリンを使用するのがおすすめです。
さいごに
ワセリン最大の効果は、肌の乾燥を防ぐこと。乾燥肌の方はとても重宝する軟膏です。
しかも、刺激物が含まれていないため、生後間もない赤ちゃんから大人まで幅広く使用することができるのもうれしい点です。
ただし、誤って口に入れてしまって異常を感じた場合や、お肌に塗って赤くなってしまったり、発疹ができたりした場合は、直ちに医師に相談してください。
乾燥は、肌があれるだけでなく湿疹や黒ずみなどの原因にもなりますので、早めの予防策が必要ですね。
まだまだ続く冬の乾燥。あなたもワセリンを上手に取り入れて、普段から乾燥対策をしてみてはいかがでしょうか?