偏頭痛がツラい…検査方法やその費用は?

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市販の薬が全く効かないほどひどい頭痛になったら…あなたは何科を受診しますか?

風邪を引いた時や発熱を伴う頭痛の場合は、内科を受診して薬を処方していただく方も少なくないと思います。

一方で、得体の知れない頭痛が続くと不安になりますね。その慢性頭痛が偏頭痛かどうか診断してもらうためには、いったいどの科を選んだらよいのでしょうか。また、費用はどのくらいかかるものなのでしょうか?

偏頭痛の受診科選びは?

偏頭痛の受診は

まず、偏頭痛の鎮痛ですが一般的な市販薬では効かないことがほとんどです。

片頭痛の場合

● 医療機関を受診しましょう。

※一般用医薬品(市販薬)の鎮痛薬には、片頭痛の適応はありません。処方せん薬の適応となります。

出典:スギ薬局グループ お客さまサイト

偏頭痛に最も良く効くとされているのは、トリプタン製剤と呼ばれる薬です。現在、日本国内で処方できるトリプタン製剤は次の5つです。

  1. イミグラン(スマトリプタン)
  2. ゾーミッグ(ゾルミトリプタン)
  3. レルパックス(エレトリプタン)
  4. マクサルト(リザトリプタン)
  5. アマージ(ナラトリプタン)

ただし、薬の価格が高いというデメリットがあることは予備知識として知っておいてください。

基本的に、「頭痛」という症状自体を改善するといった場合には、内科をはじめどの科でも対応は可能です。発作が起きた時、近くの開業医さんに受診しても、一般に「頭痛薬」は処方していただけます。

その頭痛がなぜ起きているかという「原因」がはっきりしない場合には、症状が始まった経緯・頻度・時間帯・痛み方・思い当たる原因など、その先生に詳しく話してみるのがよい方法といえます。

その相談内容をもとに先生に紹介状を書いてもらい、その専門科を受診することが一番の早道だと思います。

病院の受付

一般的に、「偏頭痛」と呼ばれる慢性頭痛を受診する科は、

  • 神経内科
  • 脳神経外科
  • ペインクリニック
  • 頭痛専門外来

などがありますが、それぞれアプローチの方法は様々です。なぜなら、その頭痛を引き起こしている「原因」を特定して治療にあたるからです。

あなたに何か思い当たる原因がある場合は、直接その科を受診してみるのも良いですが、痛みの原因というのはなかなか特定しづらいものです。

ただし、その科で効果が無いと別の科へ…というふうに、次から次へとドクターショッピングを繰り返してしまうことにもなりかねません。その点には注意が必要です。

その点、総合診療科のある総合病院を受診すると、まずその総合診療科を受診し、そこでの相談から原因が予想される専門科へ受診するように手配してくれますし、一時的に発作の対応もしてくれます。

偏頭痛の検査方法は?

MRI

一般に、慢性頭痛の治療に当たる場合、まず頭痛の原因を調べることから始めます。

診察はまず、「聴き取り」から始まります。

ここでは、「いつどんな時にどのような頭痛が起こるか」「その痛みはどのくらい続くのか」「併発する症状はあるか」などを詳しく聴かれます。

そのため、慢性頭痛の場合には、詳しい説明ができるように普段から「頭痛記録」をつけておくのがおすすめです。

偏頭痛は、慢性頭痛に慣れてくると頭痛が起こることを頭痛が来る前に想定できるようになります。なんとなく頭が痛くなりそうだな・・・と頭痛の前兆となることがある場合が多いです。

偏頭痛は気候・ストレス・食生活・生活環境など、さまざまなことが要因となって引き起こされることがあります。

普段から、頭痛が起こった時に、「季節やその日の天気はどうだったか」「職場や家庭でなにか心配なことがあったか」「何を食べていたか」(胃腸の調子は変わらなかったか)、日常生活で「環境に変化はなかったか」など、詳しく書き留めておくことが大切です。

頭痛日記

そして、その時起こった頭痛が、時間、持続時間、痛みの程度、症状(吐き気やめまい鼻が詰まっていたなど)、どう対処したら治まったなどを事細かに記録します。これが「頭痛日記」です。

受診する際にこの「頭痛日記」を持参して、先生に相談に乗ってもらいましょう。特定できる原因があった場合、専門科への受診の道しるべとなります。

例えば、その頭痛の原因が内科的な原因によるもの、つまり貧血などが予想される場合には、まず内科神経内科を受診し、血液検査などから検査を始めることになります。

場合によっては、脳の器質的な障害原因を排除しなければならないケースもあるので、脳の器質的な障害から引き起こされていると判断された場合には、脳外科を受診します。その場合、脳の血管に障害はないか、また血栓や梗塞などが無ないかなどを詳しく調べるため、CTMRIといった検査をします。

また、慢性的な疾患、例えば副鼻腔炎などが原因であった場合には、耳鼻科を受診するといった具合になります。

偏頭痛で受診費用はどのくらいかかるの?

費用はどのくらい?

発作が起きたときであれば診断がつくので3割負担となり、一般的な開業医で数百円から1000円~程度の自己負担でおさまるはずです。

そこから、紹介状で総合病院などを受診する際には保険適用になります。血液検査やCTやMRIも保険適応になれば、3割負担となるので検査代はおおよそ1万円前後と予想されます。

ただ、頭痛外来と呼ばれるような専門外来へ受診する際には、事前に問い合わせてみてからのほうが良いかもしれません。専門外来と呼ばれる専門科は、専門というだけあって、特別な検査をする場合があるため自由診療を行っている場合があり、診療や検査によっては保険適用になっていない場合もあります。

その場合、その病院が決めている診療報酬として検査代を請求される場合があるので、高額な場合があるのも事実です。受診してみたい病院がある場合には事前に調べてから受診する方が心配は少ないですね。

また、お薬についても、最近では偏頭痛専用の新薬も出ています。通常の頭痛改善薬では1錠数十円のものも、新薬では1錠数百円のものまであります。薬代も高くついてしまうと、なかなか続けることは難しいですね。

開業医など最初に受診した科で、先生に費用のことも相談すると、受診する際のおおよその費用は教えてもらえますので、そのあたりの相談をしてから受診科を選ぶというのもよいと思います。

さいごに

偏頭痛はまず受診

慢性的な頭痛の治療は時間がかかり費用はかさむばかりで憂鬱になってしまいます。しかし、ただの偏頭痛と思っていてもその影には重大な疾患が隠れている場合もあります。

お医者さんは診察だけでなく、検査方法や費用までいろいろな相談に乗ってくれてアドバイスしてくれますので、心配なことがあれば聞いてみてくださいね。

頭痛といっても、それが偏頭痛であるかどうかの診断は、検査によって一つ一つ要因となりうるものを消去法で消して明らかにしていかなければなりません。

つらい偏頭痛に悩まされているときは自己判断せず、まずはお医者さんに相談してみるのが笑顔で過ごせる毎日への近道です。

イライラや睡眠不足も頭痛の原因。仕事や家事のイライラにはGABAのリラックス効果が注目されているようです。

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あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

注)医学的に正しい表記は「片頭痛」ですが、インターネットをはじめ広く一般に「偏頭痛」として普及しているため、編集部では便宜的に「偏頭痛」と表記します。広辞苑にはどちらも併記されているため、どちらも間違いではないようです。なお、両者は一つの同じ症状を指す言葉です。