要注意!骨に必須のビタミンD不足で陥る症状7つ
紫外線によるシミ・ストレス・骨粗しょう症といえば多くの女性に共通する悩みではないでしょうか。
実は、それらの悩みに共通して関係しているビタミンがあることを知っていますか?
今回は、意外に知られていないビタミンDの役割や不足すると起こる症状について詳しくご説明します。
こんなにある!ビタミンDの役割
ビタミンDは、人の体にとってなくてはならないビタミンなのですが、多くの場合「ビタミンD欠乏症→くる病」というふうに、「特殊な環境下に置かれた子供がかかる欠乏症である」という程度の認識にとどまっているようです。
しかし、実はビタミンDには次のような役割があります。
- 骨へのカルシウムの吸収をサポートする
- 骨の健康を保ち、骨粗しょう症を予防する
- 筋肉を動かす
- 脳と体をつなぐメッセンジャー
- 免疫を高め細菌やウイルスを撃退する
このような働きを担っているビタミンDは、きわめて大切なビタミンだということがおわかりでしょう。では、そのビタミンDが不足するとどんな症状が出現するのでしょうか。
ビタミン不足がまねく症状7つ
骨と筋肉、そして脳と体をつなぐメッセンジャー、免疫力を高める働きをもつビタミンD。そのビタミンDが不足することによっておこる症状や病気には次のようなものがあります。
- 骨がもろくなり、骨折しやすくなる
- くる病や骨粗しょう症のリスクが高まる
- 筋肉が衰え、筋力の低下が起こる
- 歩行時などの痛みが出現する
- イライラや抑うつ、気分の落ち込みなどが起こる
- 基礎代謝が低下して、老廃物が体内にたまりやすくなる
- 免疫力が低下して、風邪や感染症にかかりやすくなる
などなど、体のさまざまな機能がうまく働かなくなり、あなたが本来持っている機能や能力が発揮できない状態に陥ってしまうのです。
その他、ビタミンDの不足が「うつ病やがんの発生にも関連しているのではないか」との報告もあるようです。
骨といえばカルシウム。免疫力アップといえばビタミンCと、すぐに思い浮かべてしまいがちですが、それもこれもビタミンDの量が足りてこその話なのです。
ビタミンDが不足する原因は?
それほど体にとって大切なビタミンDですが、日本人女性のビタミンD不足が指摘されています。
その理由は、日光浴不足。私たちは、肌に直射日光を浴びることにより皮膚でビタミンDを合成することができます。しかし、直射日光は、女性にとってシミやそばかすのもと。そのため、必要以上に日光を浴びることを避けてしまっているのです。
また、紫外線B波(UV-B)が皮膚に到達することでビタミンDが合成されるため、ガラス越しの日光では、ビタミンDは合成されず、曇りの日でも効果がないといわれています。
地域差によってもビタミンDの吸収に差があるという研究結果が発表され、千葉のつくば市と北海道の札幌市では、冬の季節では札幌市はつくば市の3倍も日光浴をしないと同じ効果が得られないそうです。
ですが、「免疫力を高めたい」「ストレスに強くなりたい」と思って日光を浴びることが、シミやそばかす・皮膚がんのリスクを高めてしまうと考えると、ビタミンD不足を予防するために日光を浴びることって、女性にとっては難しい選択になりそうですね。
効率的にビタミンDを補うために
直射日光を肌に浴びることで合成されるビタミンD。皮膚合成の不足を食品で補うためには、以下のような食材が有効です。
- 脂肪性の魚(サケやマグロ、サバなど)
- きのこ類
- ビタミンDが強化された朝食用シリアル、ヨーグルト、豆乳など
- 牛のレバー、チーズ、卵黄など
- サプリメント
特に最近では、紫外線を当ててビタミンD含有量をアップさせているキノコも販売されているそうです。食べ物から摂取量を増やして、ビタミンDの不足を補いたいときは、その製品ラベルを確認して、ビタミンD含有量をチェックすることも一つの方法ですね。
もちろん、サプリメントも販売されています。サプリメントからビタミンDを摂取するときは、摂取量が過剰にならないかどうかもチェックすることが大切です。
日光や食品からとるときには、ビタミンD過剰になることはないですが、そこはその成分だけを濃縮しているのがサプリメント。健康に良いからと一日の摂取量を確認せずに摂取すると、逆に体に悪い影響が出現するため注意が必要です。
しっかり日焼け止めを塗り重ねて肌のビタミンD合成を阻害しつつ、サプリでビタミンDを補給する。
…はっきり言ってそんな二度手間をするくらいなら、日焼け止めクリームを女優さんやモデルさんも使っている「日焼け止めサプリ」に変更したほうが、よほど手軽で経済的でおすすめです。
日焼け止めサプリとビタミンDの詳しい関係はこちらの記事をご覧ください。
▶︎【2017年春夏版】飲む日焼け止めサプリ徹底比較5選
まとめ
女性の大きな悩みである、シミ・ソバカス、ストレス、骨粗しょう症。ビタミンDは、そのすべてに関連しているビタミンです。
シミだけを気にして直射日光を避けすぎることは体内のビタミンDの合成を阻害することにもつながります。食事やサプリメントなども上手に活用して、ビタミンDを体内に取り入れ、ビタミンD不足による症状を予防しましょう。