生理前の辛いうつ状態。PMS・PMDDセルフチェック【保存版】

管理職に対してウンザリする女性

生理前の様々な症状は、ホルモンが影響しているとされていましたが、最近ではホルモン以外にも原因があることがわかってきました。

従来は治療の対象に含まれずに放置されていた生理前の重い症状が、今は専門医の診断できちんと治療できるようになっています。

生理前の症状には、カラダの症状だけでなくココロの症状もあります。

その中でもとくに「うつ状態」は、日常生活(家庭)や社会生活(職場)に支障をきたすだけでなく、大切な友人や愛する人を失うほどの深刻なダメージを及ぼす場合があります。

有効な治療の第一歩は、まず自分の生理前の症状を自覚することです。

この記事がその一つのキッカケになれば幸いです。

生理前のうつ状態は決して甘えではない

生理前症候群

生理前の重い「うつ状態」は、精神科での一般的なうつ病の治療では治すことができないことが多いといわれています。

20代の女性では、からだの症状が多いようですが、30代以降では行動に影響が出やすい傾向があるといわれています。とくに、出産経験のある女性は、心に対する影響が強く出やすいといわれています。

毎月私たちを悩ませる生理前のツラいうつ状態はなぜ起こるのでしょう。そして、どうやって治したらよいのでしょうか。

生理前のうつ状態の正体は?

pmsの症状

今では「PMS(月経前症候群)」という言葉は、広く知られていると思います。

PMSとは、生理前に起こる様々な心とからだの不快な症状のことをいいます。うつ状態も、この中に含まれています。

PMSは「Premenstrual Syndrome」の略です。月経前症候群というれっきとした病気であり、保険診療の対象です。

1931年に「月経前緊張症」とされていたものが、1953年に生理前に起こる症状をまとめて「月経前症候群(PMS)」と改められました。

その後1994年にアメリカの精神医学会が、PMSの精神症状が特に重症化した状態を「PMDD(月経前不快気分障害)」と定めました。

このPMDDはアメリカではうつ病の一種として位置付けられています。

現在、生理のある女性の50~80%以上がPMSに悩んでおり、その中の5%前後の女性がPMDDで苦しんでいるといわれています。

しかし、これは一般的な「うつ病」の治療では改善されないことが多く、PMS・PMDDともに、きちんと診断して適切な治療を行うことが必要とされています。

PMDDのうつ状態と「うつ病」との決定的な違いは、前者の場合には生理が始まると嘘のように症状がなくなるという点です。それに対してうつ病の場合は、生理周期にまったく関係なく症状が継続します。

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うつ状態のセルフチェック

特徴的な症状の有無をチェックすることと、②生理周期で症状がどのように変化しているかがわかると、あなたがPMSまたはPMDDである可能性を、ある程度判断することができます。

1.特徴的な症状の有無をチェックする

症状のチェック

PMSのチェックリスト

過去3回の月経周期で、生理前の5日間に以下の10個の症状の少なくとも1つ以上があったら、PMSと診断されます。

これらの症状は、生理が始まって4日以内に軽快して、13日目までに再発しないことが特徴です(※生理以外に別な病気や、薬剤の使用、アルコールの影響などがある場合はこの限りではありません)。

◆心の症状
①うつ的な気分
②怒りの爆発
③イライラ
④不安
⑤混乱(パニック)
⑥引きこもり
◆からだの症状
⑦乳房に触ると痛い
⑧お腹が張る
⑨頭痛
⑩手足のむくみ
 
出典:月経前症候群(PMS)の診断と治療 | 知っておきたい婦人科症状

PMDDのチェックリスト

過去1年間の月経周期のほとんどで、生理前の1週間に以下の症状のうち5つ以上の症状があり生理が始まって2~3日以内にその症状がなくなり始め、生理後の1週間は症状がなかった場合に、PMDDの可能性が高いと判断されます。

そして、5つ以上の症状の中に①〜④のどれか1つ以上が含まれていることが条件となります。

①激しい抑うつ気分、絶望感、自分はまったくダメだという気持ち
②激しい不安、緊張、苛立っているという感情
③激しい情緒不安定(突然悲しくなる、涙もろい、拒否されることに対する過敏反応)
④激しい怒りが持続する、怒りっぽい、対人関係の悪化

⑤日常生活や社会生活、友人、趣味などへの興味がなくなる
⑥集中できない
⑦だるい、疲れやすい、気力が湧かない
⑧食欲が抑えられない、過食、特定の食べ物への渇望
⑨過眠または不眠
⑩何かに圧倒される感じ、自分をコントロールできないと感じる
⑪その他のからだの症状がある(乳房の痛みやしこり、頭痛、関節痛または筋肉痛、体重増加など)
 
参考:日本産婦人科学会PDF「婦人科疾患の診断・治療・管理」

2.生理周期と症状の変化を観察する

基礎体温グラフ

あなたのうつ状態が生理前に限ったことであれば、毎日基礎体温を測って記録してみましょう。基礎体温を測ると、次のようなことがわかります。

  • 体調や気分のよい時期と、そうでない時期とがわかる
  • 排卵しているかどうかがわかる
  • 女性ホルモンが分泌されているかどうかがわかる
  • 更年期症状PMSの症状に早く気付ける

基礎体温の測り方

基礎体温を測る

基礎体温は、専用の体温計を使って毎朝布団の中で寝たまま、起き上がる前に測ります。体温計は、舌の下にくわえます。

基礎体温を測ったら、数値をグラフに記入しましょう。一緒に、その日の気分や体調も合わせてメモしてください。これは、婦人科を受診して相談する際に、正確な診断を助ける貴重な資料となる大切なものです。

★PMSノート作成のための記録用紙はこちらから無料でダウンロードできます。
テルモ|基礎体温表のダウンロード

★基礎体温をPCで管理したい方にはこちらがおすすめ。タッチするだけでデータ送信。PCで基礎体温管理が可能。480日分データを自動保存。

★基礎体温を本体一つで管理したい方にはこちらがおすすめ。基礎体温をグラフで表示。次回生理日・排卵日もお知らせ。480日分データを自動保存。

その他ラインナップの詳細はメーカー公式サイトを参考に。
タッチするだけでPCにデータ送信 テルモの基礎体温計 WOMAN℃(ウーマンドシー)

★基礎体温を管理するための専用アプリもたくさんあります。
基礎体温・生理周期を予測/管理するカレンダー おすすめアプリランキング

さいごに

生理前の辛いうつ状態は、まだまだ周囲の人たちから充分な理解を得られていないのが現実です。

自分のカラダを一番良く知っているのは自分です。

自分自身が生理前のうつ状態やカラダの異変に気づいたら、毎日基礎体温を測って症状と合わせて記録することが重要です。それを元に、効果的な治療を始められるようになりますから。

PMSのツラいうつ症状の原因については、こちらの記事にまとめています。あわせてどうぞ。
 関連記事 PMSの症状で一番辛いうつ状態を引き起こす3つの原因

もしも、あなたのうつ状態が生理前に限ったものではなかった場合は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
 関連記事 【再発させない】うつ治療の3本柱&セルフセラピー7項目!

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

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