生理前に熱っぽい。これもPMS(月経前症候群)の症状なの?

熱っぽい女性

「生理前になると気分が落ち込む…」

「乳房が張る」

「わけもなくイライラする…」

「足がむくむ」

そんなPMSの症状に悩まされている女性は多いそう。私もその一人です。

「なんだかだるい」

「熱っぽい」

ときにそんな症状が加わることもあります。
けれど、本当にその熱は、PMSによるものなのでしょうか?

自分の体に起こっている変化を知って、熱の原因を考えてみましょう。

PMSには熱以外にどのような症状があるのですか?

PMSの発熱

PMS(Premenstrual Syndrome)は、月経前症候群と呼ばれ、排卵後の黄体期の約2週間に起こる体・心・行動の変化などの症状の総称になります。

女性は、エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが排卵を境に大きく変化します。

生理後の卵胞期に分泌されるエストロゲンは排卵を境に減少し、次に来る黄体期には妊娠を継続するために必要なプロゲステロンが分泌されます。

PMSは、この2つの女性ホルモンのバランスの変化が、心身に影響を与えるために起こる症状と考えられています。

そのため、PMSは生理が始まりプロゲステロンが減少すると、症状が自然に消失したり、軽くなったりすることも特徴の一つになります。

PMSの症状を以下の3つのトラブルパターンに分類することもできるようです。

  1. 「頭痛や肌荒れ、乳房の腫れ、吐き気や嘔吐、倦怠感」などの身体のトラブル
  2. 「イライラする、落ち込む、緊張する、不安になる、涙もろくなる」などの心のトラブル
  3. 「衝動買い、やつ当たり、食べる、失敗が多くなる、暴力をふるう」などの行動トラブル

 

パターンはそれぞれ重なる部分もあると思いますが、自分の傾向を知るには参考になりそうです。

けれど、気になるのは「熱」の症状。実は、の症状はPMSの典型的な症状には含まれていないものなのです。
(参考:PMSセルフチェック – テルモ

PMSというのはもともと高温相に起こる症状です

高温相

出典:基礎体温でできること-テルモ

排卵を挟んで、卵胞期(エストロゲンが優位な時期)は低温相、黄体期は高温相と呼ばれます。そのため、PMSが起こる時期は、高温相のため、低温相のより0.3~0.5℃程度体温が上昇している時期です。

体温の変化に敏感な女性は、黄体期になると「熱っぽい」「手足がほてる」などの症状を感じることがあります。そのため、この症状はPMSと考えるより、生理現象と考えるのが一般的かもしれません。実際に体温変化が起こっているので、「熱」を感じやすいかどうかの違いともいうことができます。

一般的にPMSとは、頭痛や腹痛、浮腫・嘔吐や、精神的に不安定になることで社会生活や日常生活に支障をきたす症状を指します。

PMSが起こる時期の熱感の原因は?

熱感の原因は?

もちろん、高温相となり体温が0.3~0.5℃以上がることで、頭重感などの症状が出現する方もいると思いますが、問題となるのは低温期より1.0℃を超える発熱がある場合です。

ホルモンバランスが大きく変化するため、風邪をひいてしまうことも有り得ますが、月経困難症の症状の一つとして、「生理前の熱」が出現することがあります。

月経困難症とPMSの違い

月経が始まると症状が消えるPMSに対して、月経困難症とは、月経が始まると出現する症状で、代表的な症状が、下腹痛や腰痛、頭痛、吐き気、下痢、貧血などの症状です。

特に下腹痛がひどくて起き上がれず、学校や仕事に行けないなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。月経が始まって2~3日目ごろが症状のピークです。

PMSは、ホルモンバランスの変化が大きな原因になりますが、月経困難症の場合には、子宮内膜から産生されるプロスタグランジンによる子宮の過収縮虚血が原因と言われています。

月経困難症の症状の一つに、低温相と高温相の差が1.0℃以上みられることがあります。月経困難症は、PMSよりも下腹痛などの身体症状が強く、また、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患が隠れている場合もあります。

参考1:PMS【月経前症候群】|ソフィ生理辞典
参考2:クリニックミズソフィア
参考3:からきゅれ

 

生理前に起こる症状=PMSと早合点してしまうと、月経困難症がいつまでも改善されないことになります。

生理前の熱の症状が気になる方は、数か月程度、基礎体温をつけて、どの程度の発熱が起こり、どんな症状が辛いのか、その症状が生理と共に軽減したかどうかを含め、客観的に把握することが大切になります。

PMSの症状をセルフマネジメントするために行う3つのこと

1.基礎体温・PMSメモリで症状を「見える化」する

基礎体温グラフ

まずは、基礎体温を一度つけてみて、排卵と生理までの間の心身の変化があるのかどうか、生理によってその症状が改善しているかどうかを、把握することが大切です。

基礎体温・PMSメモリーが必要な理由はこちらの記事に書いてありますので、ご一読ください。
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ひとは、症状などの予測が立つことで安心することができます。

自分でコントロールできなかったイライラや落ち込みも、「あと数日で生理がくれば落ち着く」と考えることで、これまでと変わってきます。

熱の症状も同じです。「熱がある」と感じていたけれど、測定してみたら0.3~0.5℃以内だった。問題となる体温差は1.0℃以上なのだから「この体温差は問題ない」と自分自身が認めることで、あまり熱っぽさが気にならなくなることも多いです。

2.冷え性対策で平熱を上げる

冷え性対策

また、平熱が低過ぎることが問題だと判れば、冷え症対策を行うことで全身の代謝がアップし、発熱が気にならなくなるかもしれません。

代謝アップによる冷え性対策はこちらの記事を参考に。年代を問わず必見の内容です。
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3.セルフチェックでPMSの可能性を探る

まずは、あなたの気になる症状が、PMSといえるのかどうか、セルフチェックをして、その対処法を考えていくことが大切になります。

PMSのセルフチェックに関しては、こちらの記事にまとめています。
 関連記事 ▶︎生理前の辛いうつ状態。PMS・PMDDセルフチェック【保存版】

まとめ

いかがでしたか?実は筆者も、若い時はPMSに悩まされ、生理前に落ち込んだり吐いてしまったりしていました。

その頃は、まだPMSという症状の認知度が低かったため、自分自身でどうしてこんな症状が出現するのかわからず、ただただ困惑していたことを覚えています。

あなたの熱の症状もそうかもしれません。生理前=PMSと決めつけていたり、逆に高温相と一致することを知らないために必要以上に不安に感じているのかも知れません。

女性の体は、月経サイクルが大きく影響してしまうのは、どうしても否めないことです。まずは、あなたが感じる熱の症状が、PMSなのかどうかを含めて、基礎体温症状を書き込むことから始めてみませんか?

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

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