セルフイメージとアイデンティティが語る常勝軍団の鋼の自信

タックルを受ける選手

高校野球には甲子園常連校と呼ばれる強豪チームが存在します。しかし、その強豪チームも夏の大会後には3年生が引退卒業し、新1年生が入部して毎年のように新陳代謝を繰り返しています。

たとえ優勝経験のあるチームでも、その部員は常に入れ替わり当然ながら、優勝時のベストメンバーと同じワケではないのです。なのにどうして毎年毎年、強豪チームは変わらず強いのか。あなたは不思議に感じたことはありませんか?キーワードは「セルフイメージ」と「アイデンティティ」です。

はじめは根拠・実績のない自信で十分

腕組みする少年

結論からいえば、強豪チーム・名門チームの強さの秘密は、個々人の潜在意識レベルの「セルフイメージの高さ」にあります。

もしも過去の実績だけが自信の裏付けになるのだとしたら、1年生はもとより、甲子園での試合に出場経験のない選手はたとえ強豪チームに所属していても自信を持てないということになります。

しかし、強豪チームの野球部員は全員の意識が高いのが常です。それは「常勝」がチームのアイデンティティになっているからです。そして、そこに属する自分のアイデンティティも同一化するのです。

よく、自分の現状を変えたかったら「意識の高い人とつき合うと良い」といわれますが、それもこうした理由からです。ここに、自分自身の今の実力や実績は関係ありません。セルフイメージを上げるには必ずしも根拠や裏付けは必要ないのです。

また、「常勝」がアイデンティティになると、その副産物として自分たちが負ける場面をイメージするほうが難しくなります。そしてイメージできないことは現実に起こりにくくなります。「思考は現実化する」といわれますが、負ける思考ができないのです。

勝負の最中には、勝利を少しでも疑った瞬間に「気持ちが切れる」あるいは「心が折れる」ということが起こります。勝負のギリギリの局面において勝敗を決定づけるのは、技術よりも勝利への執着、最後まで自分の勝利を信じられるかどうかなのです。

オリンピックの金メダリストと銀メダリストに技術の差がどれほどあるというのでしょう?「自分の勝利を信じて疑わない」という気持ちがより強いほうが最後に勝つのは、間違いありません。

セルフイメージが現実を引き寄せる

キャッチャー少年

このことは、高校野球に限らず他のスポーツ競技でもいえます。最も象徴的なのは、格下が格上を相手に善戦している試合です。

たいてい試合の序盤で格下が格上相手に対して勝っていても、最終的には逆転負けしてしまうことが多いのはご承知のとおり。そこには技術の差よりも、もっと大きな問題が潜んでいます。彼らは相手に負けるより前に、内なる敵に潰されているのです。

「もしかしたらこのまま勝てるかもしれない」「いやいや、こんな調子が続くわけがない」「本当に自分なんかがこの相手に勝てるのか?」。格下のそんな弱気・不安が勝負には少なからず影響してきます。彼らは初めから「負け」を想定内に置いて勝負に臨んでいるのです。ここに『勝負弱さ』が生まれます。

逆に格上の相手は、最後まで自分が勝つことしか考えていません。「自分がこんな格下相手に負けるはずがない」「最後はいつも必ず自分が勝つに決まってる」「いつまでも調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

このように確固たる勝利のイメージがあるのです。「必ず自分が勝つ。自分が負ける訳がない!!」何の疑いもなくそう思い込んでいるので、実際に負けません。

「自分はいるべき場面にいて、なすべきことをなそうとしている」。このように感じるとき、人は最大のパフォーマンスを発揮します。だから格上も格下も最終的には定位置に収まることが多いのです。これがセルフイメージ通りの現実になるということです。

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自分のアイデンティティをデザインする

暗闇での瞑想

自信に関して学べることはまだたくさんあります。スポーツ競技に限らず日常生活でもセルフイメージは作用しています。とくに多いのが、過去の出来事にとらわれて未来を怖れる人です。

「あの時失敗したんだから、今回も失敗するんじゃないか?」「あれもできなかった自分に、こんなことができるハズがない」。こういう人は最初から「失敗」や「不可能」を想定内に置いて事に当たっている人です。そう思いながらやっていると、やはり「それ」を引き寄せてしまいます。

そして結果的に失敗に終わった時、「ほら、やっぱりな」とイラついたり、「最初から、どうせこうなると思ってたんだよ」と言い訳することによって否定的なイメージが自分の中で強化されてしまいます。

だから、あなたも今ここで決めてください。自分は何をアイデンティティにしたいのかを。これまでは関係なく、これからどんな自分になりたいのかを。

それを明確にしておかないと「過去の尺度で測った認知」に流されます。過去しか測ったことのないモノサシで未来を測ろうとするのは無理があることに気づいてください。いつまで経っても変われないと感じているのは、あなたがずっと過去にとらわれて未来を怖れているからです。

「デキる系」だと思い込んでいる人は、それがアイデンティティになり、「モテる系」だと勘違いしている人は、それがアイデンティティになります。

間違っても、自分で自分に「大したことない下らないヤツ」などというレッテルを貼ってはいけません。貼られたレッテル通りの人間になってしまうのが常ですから。

「勘違い・うぬぼれ・思い込み」=根拠なき自信

ニューロン

人間の脳は1日に6万回の思考をしているともいわれています。もしそこに、「自分ならできる!」という自分に対するポジティブなイメージを刷り込むことができればどうなるでしょう?きっと「できること」が自分のアイデンティティになります。

もし、過去に経験のあることにしか自信が持てなかったら誰も新しい挑戦など、不安で不安でできるはずがありません。「これ、ひょっとして自分にもできるんじゃねーか?」そう思えるから、人は未経験のことにも挑戦できるのです。

勘違いの才能・うぬぼれ・思い込み・根拠のない自信。何と表現してもいいのですが、ひとつハッキリしていることは「狂信的な思い込み」なしでは事は成せないということです。

2012年ロンドン五輪でボクシングミドル級の金メダルを獲りその後、プロに転向した村田諒太選手はこういっています。

ミドル級は日本人には無理だと言われてたけど、
別に僕が無理だと言われた訳じゃない。

ちなみにミドル級というのは、欧米圏の人種の体形に適した階級で全階級中最も選手層の厚い「超激戦階級」といわれています。自信=「自分を信じる」とはこういう感覚です。

まとめ

考える子供

いかがだったでしょうか?
常勝チームであっても監督が代わると成績が下がるのは、メンタル面での指導法が変わり、選手のセルフイメージがこれまでどおり保てなくなるからです。

最後にもう一度、この記事のポイントをまとめておきます。

  • セルフイメージが結果のすべてを決めている
  • 自信には根拠・実績がなくても全然構わない
  • 意識の高い人といるとアイデンティティが同化する
  • 失敗を想定内に置いて事に当たると失敗する
  • 「過去の尺度で測った認知」に流されないこと
  • 「勘違い・うぬぼれ・思い込み」ウェルカム!

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

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