漠然とした不安や悩みを抱えた時に有効な2つの方法論

漠然とした不安

「何か質問はありませんか?」と聞かれ、理解した訳ではないけれど何が分からないのかが分からない。「何か問題でもあるのか?」と聞かれ、順調な訳ではないけれど、何が問題なのかが分からない。

それと同じように、「何が原因かはっきりしないけれど不安」だ。そんな状態に陥っている人には、現状打破の参考になる内容です。

不安には2種類ある

感情を抑える少女

僕たちが感じる不安には次の2種類のものがあります。

  • 何が不安なのか理由が分かっている不安
  • 何だかわからないけれど漠然とした不安

そしてあなたも感じている通り、「特定のことに対する不安」より「漠然とした不安」のほうがやっかいなのです。

不安の対象が何かが分かっていれば、対策を打つこともできます。何が不安か分からない漠然とした状態だと、それが難しいのです。しかし、人間の抱える不安は後者の方が多い傾向にあります。

多くの場合、ある一つの事象から連想される複合的な不安の集合体が“漠然とした不安”に育つようです。たとえば、会社をリストラされたという事実があったとすると悪い方向へ次々と連想していく人は多いでしょう。

「リストラされた」→「再就職できないかも」→「お金が無くなる」
→「家族を養えない」→「光熱費・家賃も払えない」→「強制退去」
→「ホームレス」→「一家心中」…。

こういうネガティブな思考の連鎖を「自動思考」と呼びますが、自動思考は不安を漠然とした大きなものにする1つの要因になります。

これを停止させるには、どこかで思考のリンクを切ることです。上の例でいえば「強制退去」→「ホームレス」の間であったり、「ホームレス」→「一家心中」の間で切ることができますね。

実際には、それ以外の選択肢もあることはお分かりですよね?しかし、ネガティブな自動思考に陥っているときには多くの人がそれが絶対で、それ以外の選択肢は考えられなくなっているのです。

そもそも不安になるのは何故か?

舌なめずりするライオン

こんなにやっかいな「不安」という感情ですが、そもそも人間は何故不安になるのでしょうか?それは人類のDNAに太古の記憶が刻まれているからです。

「狩りで獲物が手に入らなかったら?」とか、「猛獣に襲われたら?」とか。人類の歴史は太古の時代から不安とストレスの連続でした。

逆に、不安という感情があるからこそ人類は生き延びることができたということもできます。そういう意味で「不安」は決してムダな感情ではないのです。しかし一方で、過度な不安は行動を制限してしまいます。

不安を抱えてしまったらこの方法

僕たちが不安を抱えた場合には2通りの考え方があります。

  • 不安を解消する
  • 不安を引き連れて行動する

1.不安を解消する

丸めた紙とノートとペン

解消するためには不安の正体を突き止める必要があります。漠然とした不安をピンポイントの不安にまで落とし込みます。そのために、今なんとなく感じている不安を潜在意識から顕在意識(意識)のレベルまで引っ張り出してきます。

一人で集中できる時間と空間、紙とペンを用意して下さい。その紙に、あなたが今何となく感じている漠然とした不安をダーッと書き出していってください。

順番なんかはどうでもいいし、文字の色も大きさもどうでもいい。とにかく30分間でできるだけ多くの項目を出しまくってください。内容が重複していても全然構いません。

そうしたら脳が熱くなりプスプスしてくる感覚になるでしょう。それが“ブレインダンプ”に成功した感覚です。ブレインダンプとは「の中身をドサッとおろすこと」です。頭の中にいろんな思考がゴチャゴチャ入っていると、新しいことを思考するためのスペースがありません。

このブレインダンプの目的としていることは次の2点です。

  • 脳内に思考するための作業スペースを確保すること。
  • 自分の脳の中身を可視化することにより抱える問題点を視覚的に意識すること。

漠然とした不安の正体を突き止めれば、対策が打てるはずです。数学の問題でも式をたてるところまでが一番難しいのです。数式をたてさえすれば、公式に当てはめて解くだけですから。

2.不安を引き連れて行動する

あひるの親子

「試験に落ちたらどうしよう」「スピーチが失敗したらどうしよう」そう考えると不安で、もうどう考えてもうまくいかない気がしてくる。人はどうしても、そういうネガティブスパイラルにハマりがちです。

「試験に落ちたらと心配する」→「不安になる」→「どうなる?」とか、「スピーチが失敗したらと心配する」→「緊張する」→「どうなる?」とか。考えなくてはならないのは、最後の「どうなる?」の部分なのです。

不安になったり緊張したりし続けた結果、どうなりますか?きっと、最初の予想通りのことが起きるでしょう。試験には落ちるだろうし、スピーチは失敗するでしょう。

さきほど「過度な不安は行動を制限する」と述べましたが、不安があっても行動することが大事なのです。ただし、それは口で言うほど簡単なことではない。だからこそ、どういう行動するのかが大切になります。

もしあなたが不安で勉強が手につかなかったらどうなりますか?「勉強が進まないまま本番を迎えて、試験に落ちるかもしれない」。きっと、それが一番困ることのはずですよね。

こんな時は「不安があってもできること」をやり続けるのが常套手段です。

たとえば、普段から苦手な数学と物理は手につかないとしても得意な英語と古文だったら苦にならないとか。いつもよりレベルを下げた問題集を復習として問いてみるとか。たとえ小さくても「動き続けている」という感覚は、焦りを軽減する効果があります。

不安を振り切ったときにはここで費やした「得意な分野」「復習」のための時間は省ける訳なので何もムダになることはありません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
どちらか一方ではなく併用するのがオススメです。

いずれにしても、今の不安や緊張を引き連れてでもできることをやり続けることは、結果的にそれらの感情を最短で振り切ることにつながります。「そういえば、いつの間にか気にならなくなっていた」。そんな時が遠からず訪れるはずです。

「不安を解消する」「不安を引き連れて行動する」。不安を抱えた場合にはこの2通りの考え方があり、どちらも併用すると最も効果が早く出ることになります。是非、あなたもこの方法を試してみてください。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。