強烈な怒りが湧いたときには深呼吸をするべき科学的根拠

机をパンチ!

「怒り」というのは人間の感情の中でも最もコントロールすることが難しい感情だといわれています。あなたも経験的にそれを感じているのではないでしょうか。

人間どうしの摩擦は不可避

上司と部下のにらみ合い

職場でも家庭でも学校でもどこでも人の集団があるところ、個人どうしの摩擦は避けられません。そもそも怒りはなぜ起こるのでしょうか?自然発生的なこの感情にも起こるメカニズムがあります。

価値観の相違

人は、誰もが「自分なりの信念・価値観」を持っています。たとえば「年上には敬語をつかうべきだ」とか「同い年なら割り勘が当然だ」とかいった具合に各々が自分なりの「〇〇すべき」という価値観を持っているのです。

何か出来事が起きたとき、僕たちはそれに照らして物事の善悪を判断します。そして、その判断結果が許せないものだと怒りが生まれます。

同じ出来事に遭遇しても、怒る人と怒らない人がいるのは「自分なりの信念・価値観」=「判断基準」の違いによるものです。

喜怒哀楽があってこそ人間

笑ったり怒ったりの男

怒りの起こる仕組みがわかったとしても怒りが自由に抑えられるようになるわけではありません。本当にコントロールが難しいのです。

仙人のような人でも絶対に怒らないというのは難しいでしょう。怒リの感情は持ってもいいのです。喜怒哀楽のうち「怒」の感情が欠落するということは人間らしさを失うことにもなりかねません。

ただ、その怒りに突き動かされて行動した結果、二次被害を生まないようにコントロールしてくことが大切なのです。

辺縁系と大脳皮質

脳の内部

よく「腹が立ったら深呼吸すればいい」ということが言われています。これには、脳の中の「辺縁系」という部分と「大脳皮質」という2つの部位の仕組みが関係しています。

辺縁系は「感情」をつかさどる部分で、より原始的な脳。大脳皮質は「理性」をつかさどる部分です。この部分は動物ではあまり発達していません。だから、動物はものごとを理性的に判断できないのです。

伝達スピードの差

これら2つの部位のもう一つの特徴として、指令の伝達スビードの違いがあります。辺縁系からの指令は速く、大脳皮質からの指令は伝達速度が遅いのです。

時間にして2秒くらいのタイムラグがあるといわれています。

怒りが湧いたら深呼吸をするというのは脳に酸素を取り込むとか、気を鎮めるという効果もあるのでしょうが一番の目的はこのタイムラグを埋める「時間稼ぎ」だということです。

殴ったらアウト!

たとえば、どうしようもないほど怒りが湧いてきて、あなたが「相手を殴りたい」と思った瞬間に辺縁系は感情で「殴れ」という指示を出します。大脳皮質は理性で「殴るな」という指示を出します。

ここで反射的に行動してしまうと、大脳皮質からの指令伝達が間に合いません。その結果、実際に相手を殴ってしまうことになるでしょう。

深呼吸で長く息を吐く

夕日を背に深呼吸する女性

さすがに、殴るということはなかなか無いかもしれませんが、暴言を吐くということはあるかもしれません。

そうなれば、人間関係に大きな亀裂が入るだけでなくその相手や状況によっては社会的な立場が危うくなるかもしれません。僕の後輩も、上司に暴言を吐いて会社にいられなくなり辞めていきました。絶対に、一時の衝動で行動すべきではないのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
深呼吸しながら何かを考える必要はありません。タイムラグを確実に埋めるために頭の中でゆっくり「3秒」数えてください。口を開くのはそれからにして欲しいと思います。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。