汗っかきと多汗症の違いはこれ!多汗症4つの原因とその対策

緊張で滝汗が止まりません

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エクササイズやサウナなどで汗をかくのは気持ちの良いものですね。

ですが、暑いわけでも運動をしたわけでもなく、ただじっとしているだけでも多量の汗をかいてしまう汗っかきさんには少し注意が必要です。

必要以上に汗をかき過ぎることで汗の臭いが気になったり、勉強や仕事に集中できなかったりと、日常生活に支障が出てしまうことがあるからです。

今回はそんな汗っかきさんのために、多汗症の4つの原因とそれぞれの対策についてお話します。

汗っかきと多汗症の違いって?

汗っかきと多汗症の違いとは?

多汗症と汗っかきは何が違うのでしょうか?

多汗症というのは、何らかの要因により交感神経が失調し、体温上昇とは関係なくエクリン線から汗が過剰に流れ出る状態をさします。

多汗症とは、体温の調節に必要な通常の範囲を超えて、汗が異常に増加することを指します。

手や足、脇の下、顔や頭などに、日常生活に支障をきたすほどの汗を認める疾患です。

出典:wikipedia

汗をかくのが当然の状況なら発汗量が多少多くても心配なし。

一方で、気温が暑い、運動をした後などといった「誰でも汗をかくような状況下」で、他人と比べると多く汗をかいてしまう場合は「汗っかき」と呼ぶようです。

汗っかきは肥満体質の人や日頃から運動などで汗腺が鍛えられている人に多く見られます。

したがって、普段リラックスしている状態で「環境が快適な状況」でも汗をたくさんかいてしまう場合には、多汗症の可能性もありそうです。

多汗症4つの原因とその対策

多汗症の多くは、精神的ストレスが大きな原因だとされていました。

そのため、これまでは「緊張による発汗」が原因の大半なのではないかといわれていましたが、最近では交感神経が過敏になることで発汗が促されるというケースが増えてきたようです。

交感神経が過敏になる原因は主に以下の4つ。

  1. 精神的ストレス
  2. ホルモンバランスの乱れ
  3. 生活習慣
  4. その他の疾患

それぞれの対策とあわせて詳しく見ていくことにしましょう。

1.精神的ストレスが原因の場合

精神的ストレス

多汗症では精神的に緊張したり、不安があったり、ストレスを感じて発汗することが多いようです。そのため、別名「発汗恐怖症」とも呼ばれています。

恐怖を感じると交感神経が優位になり、汗腺の働きが活発になってしまうため、汗をかきやすい状態になります。

そのため、生活における緊張や不安を軽減していくことが有効な対策となります。

【精神的ストレスへの対策】

  1. ストレスを感じる状況のイメージトレーニングをして慣らすようにする
  2. 不安な時には誰かの力を借りるようにする
  3. 日常のストレスを解消するために没頭できる趣味をもつ
  4. 自分だけのリラックスできる環境(場所、音楽、香りなど)をみつける

といったことが有効です。

また、そもそも「ストレスフルな状況に身を置かないようにする意識」も大切です。

2.ホルモンバランスの乱れが原因の場合

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンの分泌は脳の視床下部でコントロールされていますが、多汗症にはホルモンバランスの乱れも大きく影響していると考えられています。

交感神経がホルモンの影響を受けているため、ホルモンバランスが乱れると発汗が促されてしまうのです。

女性の場合はとくに月経によるホルモンバランス変動の影響を受けやすく、更年期ではホットフラッシュなどの発汗も多くなります。

日頃からあえて適度に汗をかく生活を心がけるとよい。

汗をかきやすい人はじっとしていても汗をかくため体を動かすのが億劫になり、なるべく汗をかかないような生活をしがちです。

しかし、そうなると汗腺は休止モードになってしまい、脇や手、足の裏といった汗腺が集中する部分に特に汗が出やすくなってしまいます。

その対策としては日頃から軽い運動を心がけ、汗腺を休止モードにしないようにすることが良い方法といえます。

ホルモンの乱れが原因で汗をかく場合には体を動かすことで解消されることもあるため、全身に汗をかくような運動をすると良いでしょう。

ただし、それでも多量の発汗が続く場合にはほかの原因も考えられますので、症状が重い場合には医師へ相談することも検討しましょう。

3.生活習慣が原因の場合

コーヒーのカフェイン

一見関係のないようにも思える「生活習慣」が、じつは発汗に密接に関係していたりするのです。

【発汗に関係の深い生活習慣】

  1. 普段から辛いものを好んで食べる
  2. コーヒーや紅茶などでカフェイン摂取頻度が高い
  3. 喫煙の習慣

こうした生活習慣も汗っかきの原因としてあげられます。

というのも、ニコチンやカフェインには交感神経を優位にしてしまう刺激性があり、それにより血管が収縮してしまうために発汗が起こりやすくなるのです。

辛いもの、カフェイン、ニコチンは別名「中枢神経興奮剤」とも呼ばれ、過剰に摂取すると発汗が促されてしまいます。

香辛料(スパイス)を多く含むものやカフェイン、タバコは控えるようにしましょう。

とくに刺激の強い香辛料は食事後の汗のにおいにも大きく関係してくるので、ほどほどにしたほうがよさそうです。

また、コーヒーや紅茶はカフェインレスのものを選ぶようにすると良いようです。

4.その他、疾患が原因の場合

その他の疾患

大量の発汗がみられる疾患には、代謝異常や内分泌異常、循環器や中枢神経の疾患など多くの疾患があります。

有名な疾患としては、甲状腺機能亢進症(バセドー病)や褐色細胞腫糖尿病、急性リウマチ、生殖器障害などがあげられます。

これらの疾患では手や足、脇の下、頭といった局所的に発汗が現れることはまれで、全身に発汗することが多いとされています。

運動やリラックスといった対策をとっても尋常ではないほど汗が出る、体に痛みがある、急に痩せてきたなどといった場合には、医療機関の受診を検討してください。

さいごに

ひとことで「汗っかき」といっても原因はさまざま。一概に「太ってるから」「代謝がいいから」というだけでは片付けられないこともあります。

そのために、汗っかきの原因を正しく把握することが改善の第一歩になります。

普段から「自分はどんな状況の時に大量の汗をかいているのか?」に注意して自分の汗のかき方を観察してみてくださいね。

さらに詳しい部位ごとの具体的な対策はこちらの記事をどうぞ。