ポジティブシンキングの罠とあなたがそうなれなくて当然の理由

軽く混乱しかけている女性

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落ち込むような出来事があったときや、つらい出来事が起きたとき、「ポジティブに考えないとダメ」とか、「つらいときほどポジティブシンキングが大切」という言葉を、自分にも周りの人たちにも使っていませんか?

実は、「ポジティブ」な考え方ばかりにとらわれてしまうと、思わぬ罠にはまってしまうことがあるのです。

では、その「罠」とは一体、どのようなものなのでしょうか。

ネガティブがダメでポジティブシンキングがOKではない

遠くをみつめて悩む女性

人は、あることを「正しい」と過剰に思い込むと、その反対の位置にあるものを快く思わないという特性があります。

その例として、「弱音を吐いてはいけない」と強く思う人は、弱音を吐く自分あるいは他者に対し、嫌悪感や否定的感情を抱きがちになる場合があります。

それと同様に「ポジティブシンキングであるべき」と強く信じ込んでいる人は、「ポジティブシンキング」ができない自分や人に対しても否定的になりやすい傾向にあります。

なので、ポジティブを目指しても「ポジティブシンキングになりたいのに、できなかった…」などと「できない」ことばかりに焦点が行きやすく、落ち込みが強くなり、うまくいかないことが多いのです。

いきなりポジティブシンキングを目指すと逆効果?!

通りで頭を抱えて悩む女性

例えば、「私は何をやってもダメだ」「どうせ、私にはできっこない」などネガティブと呼ばれる思考の癖が日ごろから非常に強い状態を仮に「-10」だとします。

そして「何とかなる!」「絶対にできる!」などポジティブな思考が日ごろから非常に強い状態を「+10」だとします。

もしも、この時「-10」の位置(ネガティブ思考が強い人)にいる人が、いきなり「+10」(ポジティブシンキング)を目指そうとすると「20」のエネルギーが必要となります。

つまり、「-10」(ネガティブシンキングが強い状態)から、いきなり「+10」(ポジティブシンキングが強い状態)を目指すこと自体、非常に無理があるのです。


目指すのはニュートラルシンキング

青空の下で手を広げる女性

陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、すべてはバランスの上に成り立っています。どちらか一方を排除しようとすることは、逆に不自然になります。

そもそもネガティブシンキングの本質は「自己防衛本能」なので、逆に人間が生きる上でネガティブシンキングは必要不可欠であると言えるでしょう。

大切なのは「ネガティブシンキング」の側面をもっている自分も受け入れてあげたうえで、自分にとって少しでも無理なく前に進む考え方を『採用』する。

つまり、「ネガティブ→ポジティブ」をいきなり目指そうとするのではなく、「-10」と「+10」の間に位置する「±0」の「ニュートラルシンキング」(中立的な考え方)を少しずつ目指していくという考え方が大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。前述したように、決して、あなたにとって「ネガティブシンキング」は必ずしも悪いものではないですし、「ポジティブシンキング」があなたの幸せを約束するというものでもありません。

ポジティブシンキングとネガティブシンキングの特性を知り、まずは「ニュートラルシンキング」の位置を目指すという考え方をしてみてはいかがでしょうか。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。